米FOX、NFL放映権の前倒し延長交渉を拒否
アメリカのFOX Sportsは、現在保有するNFLの放映権について、再交渉を行わないことを表明しました。
FOXを含む各社の放映権契約は2033-34シーズンまでとなっていますが、NFL側は2029-30シーズン終了後に早期解約ができるオプトアウト条項を設けています(ディズニーのみ2030-31シーズン)。NFLは、いま放映権料の値上げに同意すればオプトアウトを行使しないとして、事実上前倒しで値上げの提案を行っていました。
FOXは、今年前半にも手持ちの放映権の「リバランス」について発言しています。事前にNFLを牽制した形です。2029年にはMLBの新たな放映権サイクルが始まることもあり、予算は決して無尽蔵ではないというポーズを示しました。
先日のFIFAワールドカップでは、FOXは大きな成功を収めたとされます。アメリカ国内のサッカー人気は予想以上に盛り上がり、また新たに導入されたハイドレーションブレイク中のCMなどで収入が増えたとされます。しかし、その一方で2030年大会以降の放映権料は大幅な上昇が予想され、こちらの戦いにも備えなければなりません。
また、NFLの放映権をめぐっては、アメリカ司法省が調査に着手したことが明らかになっています。トランプ政権寄りとされるFOXにとっては、注視すべき状況です。これらの事情が相まって、FOXとしては「待つ」ことを選択しています。
最初にNFLとの交渉に応じるのでは、とされていたのがCBSでした。親会社のParamountが昨年Skydanceと合併しましたが、経営者が交代したことでNFL側にはオプトアウトとは関係なく契約を解除できることになっており、CBSとしては早期に契約を固めたい意志があるとされます。
しかし、今度はParamountがWBDを買収する計画を発表したことで、NFLとの交渉は一時停止しているようです。この案にはアメリカの12州が提訴しており、実現が遅れています。CBSが動けないのであれば、FOXも急いで追随する必要はなく、他社もまた同じというわけです。
今後テレビがますます縮小し、ストリーミングへの移行がさらに進むのであれば、Amazonも急ぐ必要はありません。テレビが転ぶのを待っていればよいのです。そして、一部試合の権利を獲得したNetflixも、レギュラーシーズン全体の権利には関心を示していないようです。
とにかくNFLは強すぎます。NFLがさらに強くなれば、他のスポーツも大きな影響を受けることになります。放送・通信業界の大きな流れ、さらに政治の流れも混ざり合い、あまりにもスケールが大きくなりすぎたこの話、正直ついていける気がしません・・・
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