フォーミュラE、Jスポ&BSフジの契約は今季まで?
先日もお伝えした通り、フォーミュラEはディズニーと2026-27シーズン以降の放映権契約を結び、Disney+を通じて日本を含むグローバルで配信することとなりました。
独占ではなく、既存の放映権契約とは並存するという内容だったのですが、今シーズン放送してきたJ SPORTSとBSフジの契約は果たして来シーズンも継続されるかはおおいに気になるところです。
そもそも奇妙な発表内容なのです。既存の契約がありながら、それに追加してディズニーと新たな契約を結ぶなんてことがあり得るのか。常識的には、先方の同意なしに契約内容を不利なものに書き換えることはできないはずです。
グローバル規模の放映権契約としては、2018年にディスカバリー(現WBD)とPGAツアーが結んだものが例としてあげられます。翌2019年から新サービス「GOLFTV」が立ち上がったのですが、既存の放映権契約が終了した国から順次サービスを開始する方式をとっていました。
ちなみに日本はいち早く2019年にサービスを開始した国なのですが、当初12年契約だったものがわずか4年で解消され、2022年にサービスを終了しています。
「BlackBook Motorsport」に掲載された、フォーミュラEのCMO(Chief Media Officer)であるミカエラ・スヌック氏への取材記事によると、ディズニーとの契約は「独占」よりも「リーチ」を重視しているとのこと。すなわち、より多くのファンに映像を届けるために、既存の放送、とくに開催国における無料放送局とのパートナーシップを拡大していきたいとしています。
また、面白い発言も出ています。現在結んでいる放映権契約については、今シーズンの終わりが区切りとなるように設定されていたというのです。
Obviously it creates a unique opportunity because all of our deals were coterminous to the back end of the year. This has been a long time coming for the business to craft something like this, and this sits alongside our other deals.
サッカーなどでは放映権の契約期間を揃えることはごく普通に行われていることで、通常3~5年程度のサイクルに設定されていますが、モータースポーツでそういう話はあまり聞かなかったので、ほほぅ、と思いました。
フォーミュラEは4年ごとにマシンをモデルチェンジしており、来シーズンから「Gen4」と呼ばれる新車に切り替わりますが、今後は放映権も4年サイクルにすることを考えているのでしょうか。
ただ、矛盾する例もありまして、イギリスでは無料放送局のITVと2027年まで契約が結ばれています。無料放送はまた別の扱いなのかもしれませんが、このへんも今後整理されていくのでしょう。
以上をふまえると、日本においてはJ SPORTSが有料放送(および配信)、BSフジが無料放送を行っていますが、少なくともJ SPORTSについては今シーズンがいったん区切りとなるようです。来シーズン以降も継続する可能性はもちろんありますので、今後の発表を待つことにします。
BSフジについては正直まったく不明ですが、東京開催が続く限りは無料放送のチャネルを維持しておきたいところではあります。
今シーズンは開始当初中継が行われず、2月になって始まったという経緯があります。フジ側もF1の独占があり、内部調整でごたごたしていた可能性も考えられますが、やると決めた以上継続を期待したいところです。
さて、グローバルで配信する場合には多言語対応が重要となってきますが、国際映像では英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・ポルトガル語の5言語に対応するとしています。ここには日本語が含まれていませんが、日本のDisney+では別途日本語コメンタリーを付けるとしています。
日本のDisney+がスポーツコンテンツで日本語対応をするのはおそらく初めてのケースになると思われますが、自社で制作を行うのでしょうか。それとも、他の業者から供給を受けるのでしょうか。
他の業者の場合、その筆頭候補は当然ながらJ SPORTSとなるわけで、その場合はJ SPORTS継続の目が出てきます。通常ならば、Disney+が配信を独占し、J SPORTSは放送だけになるのですが、今回については並存する可能性もあります。
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