【追記あり】【自転車】カタルーニャ一周問題のその後。

昨年DAZNで配信されたボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ(カタルーニャ一周)が今年は配信されなかった問題。解説の別府始さんのツイートがプチ炎上するなど尾をひきずってしまっている。

去年は宮澤さんのプチ炎上もあった。DAZNのサービス品質には改善すべき点が多いし、それをDAZNの中の人ではない解説者が弁解するという形は健全とは言えないが、1レースでも多く日本で観られるよう尽力されてることには敬意を払うべきだと思う。

さて、本件についてはCyclistなどに寄稿されているあきさねゆう氏がまとめてくださっているので、これを見ればだいたいのことはつかめると思うので紹介させて頂きます。

そもそもなぜ去年はDAZNで配信できたの?という疑問は私の前回の記事でも触れさせてもらった通りで、やはり不可思議ですよね。
少し補足させて頂くと、ASOと提携している主催者はカタルーニャ以外にもあって、例えば5月のエシュボルン・フランクフルトなんかが該当する。このレースは昨年JSPORTSで放送されました。

また、放映権は主催者と直接交渉する場合もあるけど、多くは代理店を通じて交渉する。当方で調べた限りでは以下の3つのルートが判明している。

●IMG(アメリカ)
RCSスポルト主催レース
フランダースクラシック主催レース
アムステルゴールドレース
ツール・ド・ロマンディ
ケベック&モンレアル
ツアー・オブ・タイフーレイク
inCycle  ※現時点でDAZNの配信なし、YouTubeの公式チャンネルで配信

●Infront Sports(スイス)
ツール・ド・スイス
ハンマーシリーズ  ※JSPORTSが放送

●ユーロスポーツ
ブエルタ・ア・サンファン


今回のカタルーニャの件についてはASOの仕切りですが、DAZNはこの中で言えばユーロスポーツから購入した可能性が高いんじゃないかな。あくまで推測ですが。
ユーロスポーツはヨーロッパのほか東南アジアでも放送されており、アジア向けの放映権を購入した際に圏外の国の分も含まれていたら、それをサブライセンスすることはわりとあるらしい。

去年はこれでよかったのかもしれないけど、今年になってやっぱりなんか違う…と。そう考えるといちおう辻褄は合うんですよね。

以上、完全な妄想なので信じないでくださいね(^-^;
当然ながら、真実は関係者しか知りませんし、それが明かされることもないでしょう。
最後に、例のフランドル事件があった時の栗村修さんのブログを引用させて頂きます。彼が望むのは「健全な競争」です。
現在のJSPORTSとDAZNの関係はこの「健全な競争」に見合ったものになっているのか?それは個々の視聴者が判断するものだと思います。
【追記】
本稿執筆後、3/31(日)に開催されるヘント~ウェヴェルヘムが録画配信になると発表されました。
もちろん真相は不明だし、守秘義務が関わってるのであればもうどうしようもないのですが、こういうのって続くときは続くものですね。

ちなみに昨晩配信のデパンネ3日間では「EUROVISION」のロゴが。これはEBU(欧州放送連合)のことで、ここも放映権のディストリビューションをやってるので、 もしかしたら第4のルートかも。ただ現状ソースはないので、可能性の範囲にとどめておきます。
【追記2  3/29 18:00】
EBUが放映権の販売を行っているレースについていくつか判明しましたので追記しておきます。

クラシカ・サン・セバスティアン  ※JSPORTSで放送
ユーロアイズ・サイクラシックス・ハンブルク  ※同上

(以下、UCI主催レースについてはIMGと共同で販売)
ロード世界選手権  ※SPEEDチャンネルでライブ、NHKで録画放送
トラック世界選手権  ※同上
トラックワールドカップ  ※NHKで録画放送
シクロクロス世界選手権  ※放送なし、YouTubeのUCIチャンネルで配信
シクロクロスワールドカップ  ※同上

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