シャレにならない。オールブラックスがブラックアウトの危機?
今年3月にローンチしたニュージーランドのOTTサービス「Spark Sport」がやらかしているらしい。
F1バーレーンGPの配信では土曜日のFP3と予選の配信中にエラーメッセージが表示されるトラブル。そして女子ホッケーのニュージーランドvsオーストラリアという目玉カードに至っては配信自体に失敗するという失態。
ローンチ直後にトラブルが起きがちなのはこれまでにもいくつかの事例を見ているけど、この件が深刻なのは、Spark Sportsが今年のラグビーワールドカップの権利を持っているということ。国民的関心事においてトラブルは許されぬ。
ラグビーワールドカップの権利については公共放送のNZTVと合同で取得。NZTVでは全48試合のうち開幕戦、決勝戦、そしてオールブラックスの全試合を含む12試合を無料で中継。そのうち7試合は生中継になるとのことだが、裏を返すと一部は録画になる模様。
さすがにオールブラックス戦が録画にはならないだろうけど、ラグビー最強国の国民ですら有料配信に頼らないとすべての試合は観られない状態に。
Sparkは大手通信キャリアであり、Spark Sportsは日本で言えばかつてのスポナビライブ的な存在。よってキャリアの囲い込み戦略のために利用されるサービスとなる。
ラグビーワールドカップについては他のキャリアにも開放されるが、そのためかは分からないけど通常の定額料金ではなく別料金になるとのことで、ニュージーランド国民にとってはおそらく面白くない話だろう。
ホッケーの失敗は人的ミスが原因と発表されているが、もしワールドカップの配信でやらかせば、Spark全体のブランドが大きく傷つく事態になりかねない。とくにエンジニアの方々にとっては頭の痛い日々が続くことになる。大変です。
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