スポーツ配信にも影響あり?ソフトバンクがヤフーを子会社化。
ソフトバンクグループの資本関係は実にややこしいのですが、今回の発表は兄弟の関係にあった(事業会社の)ソフトバンクとヤフーが親子関係に変わるというものです。
これでどうなるかと言うと、要するにソフトバンクとヤフーの間の意思決定がスピーディーになる。まずは両社が共同出資している「PayPay」に注力するものと思われますが、当ブログにおいても影響がないとは言えないわけで。
スポナビライブの撤退後、新たに「●●LIVE」と名のつくサービスがいくつか立ち上がっています。また、スポナビライブ時代に獲得した放映権がまだ残っていたり、その後新たに獲得した放映権もあったりします。そのあたりを改めてまとめてみましょう。
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●ヤフーで無料視聴できるもの
・センバツLIVE
※大会主催者の毎日新聞社と提携。
●GYAO(ヤフーの子会社)で無料視聴できるもの
・鈴鹿10時間耐久レース(ライブ配信あり)
・RIZIN(アーカイブ配信のみ)
●ヤフープレミアム会員、またはソフトバンク・ワイモバイルユーザが視聴できるもの
・バスケットLIVE(Bリーグ)
※旧スポナビライブの名残り。来シーズン(2019-20)まで放映権あり。
・パリーグLIVE
※2018~22年までの5年契約
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現状はバラバラになっていますが、今後これらが整理されていく方向になるのではないかと。コンテンツ・サービス・技術・インフラといった各方面で両社のリソースが共有されていくでしょう。そして、それらをソフトバンク自慢の泥臭い営業で捌くのです。
スポナビライブは失敗に終わりましたが、動画配信への注力は続いています。というのも若者層を取り込める可能性を持っており、とくにユーザーの高齢化問題を抱えているヤフーが大きく期待する分野です。
とくにGYAOでは音楽系のコンテンツやアイドルを起用した独自番組の制作に乗り出しています。木村拓哉も起用しました。あのジャニーズを引っ張り出せるだけの力も持っているわけです。
スポーツ中継についてもせっかくある権利を使わない手はないでしょう。まずは更新時期にあるBリーグをどうするのか。また、新規コンテンツの開拓も必要です。センバツの配信を実現させたわけですから、今度は夏の甲子園にも期待したいところです。
ソフトバンクとのタッグにより相互の集客もよりしやすくなるし、ユーザーデータのやり取りもしやすくなる。目論見通り意思決定のスピードアップが実現できれば、きっと今後面白い動きが出てくると思います。
スポナビライブの失敗要因のひとつとして、ソフトバンクユーザーの囲い込みを狙いすぎたという点は指摘してよいかと思います。もちろんDAZNがドコモと提携しているようにある程度の優遇はあってもいいのですが、過度にやっては全体のパイを自ら狭めるだけです。
その点においてはヤフーの持つ知名度とユーザー数が利益の源泉となります。とくにプレミアム会員の獲得がカギ。これもまたサブスクリプションサービスですからね。世はまさにサブスク大戦争です。
ちなみに10月からはヤフーも持株会社に移行します。ということで、10月以降の資本関係はこうなります。
ソフトバンクグループ(持株会社)
↓
ソフトバンクグループジャパン(中間持株会社)
↓
ソフトバンク
↓
Zホールディングス(持株会社)
↓
ヤフー
↓
GYAO
ワイズスポーツ(スポナビライブ運営会社)
えーと……誰か助けて(^-^;
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