【速報】ディズニー、米Huluの経営権を完全掌握。

ディズニーの動きについては、つい最近も以下の記事で取り上げましたが、さっそく動きが出てきました。
米Huluのおおよその株主構成はディズニー30%、FOX30%、コムキャスト(NBCユニバーサルの親会社)30%、そしてAT&T(タイムワーナーの親会社)10%となっておりました。

昨年ディズニーがFOXを買収したことで実質60%を掌握。残り40%をどうするかが注目されていましたが、AT&Tはすでに売却。コムキャストは即時売却ではなく、5年後に売却する条件で経営権を放棄するという取引になりました。
記事にもある通り、ディズニーは11月に独自のOTTサービス「Disney+」の開始を発表済み。またスポーツではすでに「ESPN+」を立ち上げているため、Huluを加えた3サービスをどう活用していくか注目されます。

また、コムキャストの持ち株を即時に買い取らなかったことで、ユニバーサルのコンテンツがHuluから引き上げられることを期限付きではありますが阻止しました。Netflixに対抗するためには簡単に袂を分かつわけにはいかないということでしょうか。

ただ、ワーナーも今年中に独自のOTTサービスを立ち上げる意向で、傘下のCATV局・HBOが手掛けるドラマなどが投入される予定ですが、こちらは残さなかった…と。ここは判断が分かれる形となりました。
「日本のHuluは日テレ傘下だから関係ない」との報道も一部にありますが、確かに一時期は日テレの完全子会社になっておりました。しかし、一昨年に米Huluが再出資。また、ヤフーや東宝なども株主に加わっています。出資比率は非公開となっていますが、まったくの無関係ではありません。

ヤフーの話題はちょうど今朝も書いたばかり。東宝と聞くとやはりちらつくのはジブリという名前。まぁ、近いうちに日本でもいろいろ動きがあるでしょう。
日本独自の動きとしてはドコモと組んで開始した「ディズニーデラックス」がありますが、今朝書いた通り、ヤフーはソフトバンクの子会社になるわけです。
こうなるとdアカウントvs.ヤフーIDによる囲い込み合戦の様相すら伺えます。驚くような合従連衡もあるかもしれません。
Huluついでに小ネタも紹介しておきましょう。
先日開催された2輪の「FIM EWC スロバキア8時間耐久レース」において、スタートから1時間半ほど配信不能の状態になっていたとのこと。ライブ配信ではHulu独占のコンテンツだっただけに、もったいないことをしたなぁ…と。

Huluでは日テレを通じて巨人戦とMotoGPのライブ配信も行っておりますが、もしディズニー(およびESPN)の関与が強まっていくとするならば、スポーツのライブ配信を今後どうしていくのか早く方針を決めるべきでしょう。

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