Amazon、イギリスでテニスの権利を漁る。
Amazonがイギリスにおいて、来年からテニスの女子ツアー(WTAツアー)の放映権を獲得したとのこと。契約期間は明らかにされていない。
すでにAmazonは昨年から全米オープン、今年から男子ツアー(ATPツアー)のマスターズ1000と500の大会を配信。これで男女ツアーが揃うことになる。
WTAツアーの放映権を管理しているのは実はDAZNグループ(旧パフォームグループ)。これはDAZNを始める前から契約しているもの。
ということで、DAZNはイギリス企業であるにも関わらずイギリスでサービスを開始する意思はなさそう。ならば代理店としてWTAの利益を最大化できるところに販売するのはビジネスとして当然だと言える。
なにしろプレミアリーグの放映権が高すぎることもあって、DAZNは母国の市場に魅力を感じてないのだろう。その一方でAmazonは積極的で、来季からプレミアの20試合分の権利を確保している。両社の戦略の違いが際立っている。
こうなるとウィンブルドンの放映権も?という話になるのだけど、ウィンブルドンはユニバーサルアクセス権の対象となっており、有料サービスが独占することはできない。よって、Amazonが獲得するとしても無料放送局(BBCやITV)とシェアする形となる。
テニスは複数のコートで同時に試合が行われ、また試合時間が読めないためテレビよりもOTTサービスに向いたコンテンツと言える。
他にも、昨年日本でも配信された「レーバーカップ」がある。今年は9月にスイス・ジュネーブで開催されるとのことだが、こちらについても配信されるのか今後のニュースに注目したい。
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