【追記あり】スペイン国王杯、決勝戦直前でゴタゴタ発生。

今週土曜(5/25、現地時間)に開催されるスペイン国王杯(コパ・デル・レイ)の決勝戦。スペイン国内では公共放送のTVEが放送する予定なのだけど、なんと残り一週間を切ったタイミングで事態が急変。

決勝戦の放映権を決める入札において、スペイン協会が大手メディア企業のMediapro社を参加させなかったことが、裁判所によっていわゆる「優先的地位の濫用」と認定。入札をやり直す可能性が出てきている。
Mediapro社はラ・リーガのグローバル向け代理店を務めているほか、国内ではUEFA CL/ELや2022FIFAワールドカップの放映権を保有。また、フランスではリーグ・アンの放映権を管理するなどスポーツに大きな影響力を持つ。
スペイン国内では地上波で「Gol」というチャンネルを無料放送。また、beIN Sportsと提携して有料放送を実施している。

こんな大企業が入札から除外された理由としては、アメリカの子会社が起こした汚職事件がある。昨年、中米のワールドカップ予選の放映権を獲得するために賄賂を送っていたとのこと。

Mediapro社側は担当者を解雇し、アメリカ当局にも罰金を支払ったためこの件は適切に対処済みだと主張し、スペインの裁判所はこの主張を受け入れた。
かりに再入札が行われてMediapro社が落札したとしても、放送局を変更するには時間がなさすぎるし、決勝戦(バルセロナvsバレンシア)という国民的行事を無料で放送しないわけにはいかない。スポーツは公共財であり、国民が納得するとは到底思えない。

ということで、おそらくお金の流れが変わるだけなんじゃないか…という気がするのですが、とにかくこのタイミングで気持ちの悪い話。続報が出ましたら追記します。
【追記 5/25 22:30】
現地時間の金曜午後7時、キックオフまで26時間という時点で改めてTVEでの放送が確定したとのこと。詳細はまだ不明ですが、今後また遺恨を残すことになりそうです。

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