世界の楽天はテニスへ。日本のヤフーは東京2020へ。

デビスカップの改革案というのは以前から上がっていたのですが、いよいよ今年から実行に。そして楽天が冠スポンサーとなることが発表された。2年契約で、さらに2年延長のオプションが付いているとのこと。

楽天はすでにATPツアーの「楽天ジャパンオープン」のスポンサーとなっているが、これでいよいよ世界のトップに手をかけたことになる。サッカーといいバスケといい、本当にトップを狙わないと気がすまない会社ですね。
デビスカップを新たに運営するKosmos Tennis社は、元バルサ所属のジェラード・ピケ氏と三木谷社長によって設立された会社で、25年というとんでもない長期契約を結んでいるという。
また、その間に30億ドルの投資を実行し、デビスカップをグランドスラムに匹敵するステータスのある大会に戻すのだという。

なんと壮大な計画。そしてバルサ人脈恐るべし。とは言え、成功のカギはやはり一流選手が出場するかにかかっており、資金力に加えて政治力も試されることになる。
ヤフーは東京2020大会のオフィシャルサポーター契約を結んだ。
オリンピック・パラリンピックのスポンサーは1業種1社が原則。ヤフーの領域は情報サービスとなる。なので、例えば会場内の売店に「PayPay」の決済を導入するといったことはできない。
天気や地図、さらには路線・道路情報といったコンテンツは観客の人たちにも、そして大会期間中に通勤・通学をする人たちにも有益な情報源となる。

とにかく世界へ売って出ようとする楽天に対して、「UPDATE JAPAN」をスローガンに抱えて日本国内を押さえにかかるヤフー。両社の戦略の違いが際立つ。

もっともヤフーはソフトバンクの傘下にあり、海外事業はグループ内の各社が手掛けることになる。日本で鍛えられたサービスをどのようにして海外に展開していくか。グループ全体の成長はその点にかかることになる。

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