ついに放送なし。暗礁に乗り上げたUEFAネーションズリーグとEURO予選。

6/9に決勝戦が開催されたUEFAネーションズリーグ。残念ながら日本での放送は最後までなしに終わった。

また、並行して今年3月からスタートしているEURO2020予選についてもいまだに放送が決まらない状況が続く。

この話題は以前にも何度か取り上げてますが、改めて現在の状況をアップデートします。
情報ソースは以下のURLにあるPDFファイル。UEFAが公式に出しているもので、日付は2019.5.28となっております。

https://www.uefa.com/MultimediaFiles/Download/Publications/uefaorg/Marketing/02/26/64/82/2266482_DOWNLOAD.pdf

まず、このドキュメントが示す放映権契約は2018-22年の4年間であり、その中にはEURO2020予選、ワールドカップ予選、ネーションズリーグ(2大会分)がパッケージされていることが分かります。

そして、この時点で日本向けの放映権を獲得したメディアはありません。というか、正確に言うならば、獲得した代理店が倒産したのです。

これらの放映権は、UEFAと関係が深いCAA Elevenという会社によって販売されています。日本においては2017年7月に入札が実施され、当ブログではすっかりおなじみのMP&Silva社が落札しました。

しかし、MP社は昨年秋に倒産。それ以前に経営状態の不安は囁かれてましたから、どのメディアも手を出しづらかったであろうことは想像に難くありません。

実は、以前に入手していたドキュメント(2018.6.7付)にはMP社の名前がありました。それが最新のバージョンでは消えている。ある意味、消えたことがヒントかもしれません。
MP社がきちんと放映権料を支払っていたのなら、破綻処理の中で放映権を売却する方法もあったのでしょうが、現在どこも持ってないということは、MP社が未払いを起こしたか、あるいは契約が取り消されたかのいずれかであると推測されます。

今後の情勢は不透明ですが、入札プロセスのやり直しが考えられます。ただ、これだけ大きなパッケージ販売となると金額も相当ふっかけてくるでしょうし、購入を検討する側も慎重にタイミングを伺っているのかもしれません。当然ながら時間が過ぎるほど放映権料は下がっていくはずですから。

ということで、次節は9月。あと3か月のあいだに新たな契約先が決まることを願う次第です。でも、放映権料のつり上げを狙うUEFAの思惑に簡単にはのってほしくない、という気持ちも正直あったりします。

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