W杯前に悲報相次ぐ日本ラグビー。なのに大物外国人続々参戦。

ワールドカップまで3か月を切った日本ラグビー界だが、最近暗い話題が多い。先日はトップリーグ所属選手のコカイン所持なんてニュースも出る始末。

スーパーラグビーのサンウルヴスは今シーズン2勝に終わり、昨年の3勝を上回れず。序盤はそこそこ健闘したが、来シーズン限りでの除外が決定してしまいモチベーションの低下は否めず。また、日本代表の強化のために合宿を重視したことも低迷の要因としてあげられる。
ワールドカップ後、そしてサンウルヴス除外後の活動にも暗雲が垂れ込める。国際統括団体のワールドラグビーが新設を計画していたネーションズ選手権(ネーションズチャンピオンシップ)の構想が破綻。日本の強化方針が宙に浮く事態となっている。
と言っても暗いニュースばかりではなく、ここに来て南半球の大物選手が続々とトップリーグへの加入を決めている。スーパーラグビーとかけもちできるという理由もあるのだけど、それだけではない事情も。

要するに、ラグビー選手がなかなか食えなくなっている。とくにオーストラリアで顕著に表れている傾向であり、先日のサンウルヴス除外の決定においてもこのことが影響していた。
オーストラリアのテレビ局が試合の質の向上を要求し、実力的にも地理的にも問題があったサンウルヴスが犠牲となった。これによって放映権料は確保されるとのことだが、縮小均衡に向かっていることは否めない。

南半球ではオーストラリアの経済力がいちばんであるにも関わらず、政治的な発言権は弱い。というのも、オーストラリアで人気なのはまずオーストラリアンフットボール(オージーボール)であり、次にラグビーリーグ。

我々がラグビーと呼んでいるのは正確には「ラグビーユニオン」のことだが、これらの後塵を排しているのが現状。それゆえにテレビ局の要求を食い止められないし、また相対的に南アフリカの発言権が強くなっている。
南アフリカにとっては移動距離が長く、時差もある日本は正直目ざわり。それ以上に経済的なメリットをもたらしてくれるなら受け入れるけど、実際にはそこまでのメリットはなかったわけです。
ラグビーリーグの話はそのうちゆっくり書いたほうがよいですね。13人制で行われ、スピーディーな展開を重視したルールが採用されています。我々の知っているラグビーだけがラグビーではない、ということは知っておくべきでしょう。

ちなみにDAZNでもラグビーのカテゴリーは「ラグビーユニオン」と表記されていますが、その意味も理解して頂けるかと思います。じゃあ今後はラグビーリーグの中継もあるのか?と言われるとなかなか厳しいですが。

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