ウルグアイ戦終了。結局、DAZNの加入者数はどれほどなのか。

昨日行われたコパ・アメリカの日本vsウルグアイ戦。ヤフーとスポーツナビでの視聴者数は、こちらで確認できた限りでは350万以上ありました。
解説が戸田さんだったためDAZNユーザーでもあえてこちらで観た方もいらっしゃるかと思いますが、この数字がDAZNにとっては潜在顧客層の目安になります。
とは言え、今回の放映権獲得の経緯をふまえれば、次に日本代表戦が配信できるのは当面先となるでしょう。まずはJリーグや日本選手が所属する海外リーグに関心を広げてもらう必要があります。

ところで、初戦のチリ戦についてDAZNからこんなリリースが出されたのですが、結局のところ具体的な人数は書いておらず、JリーグやCLと比較して何倍、と書かれてもさっぱりイメージがわかないわけです。
むしろ、Jリーグ開幕戦のほうがCL決勝よりもわずかながら多い、というのが明らかになったことのほうが意義のあるデータかもしれません。

この数字はライブ視聴のみとのことでもちろん時差の影響を受けていますが、民放局がスポンサーを集めて黒字にするのは相当困難なのでしょうし、また海外サッカーというコンテンツ自体のコスパも問われてきます。
来季はCL/ELとプレミアという虎の子をキープしておりますが、ラ・リーガとセリエAについては更新時期にあたるわけで、どんな戦略を組んでくるのか今から気になるところです。CL/EL獲得の際にはブンデスをスカパーに譲る形になりましたしね…

ということで、じゃあDAZNはどのくらいの人が見てるんだ?という素朴な疑問に帰ってきます。以前DAZNの決算発表を取り上げた記事では漠然と150万くらい?と予測してみたのですが、さてどうでしょう。

ちょうどよく、インプレス総合研究所が行った調査結果のリリースが出てきました。このタイミングを狙ったのかも?とつい思ってしまうほどですが、これを読んでみましょう。
まず、この調査はWeb上で実施されていますので、分母としては日本のインターネット利用人口をとるのがよいでしょう。
総務省の調査では、ここ数年1億人前後で推移してますので、ざっくり1億人としておきましょうか。
なお、2017年の利用率が77.8%となっておりますが、その後総務省の集計ミスが発覚し、80.9%に修正されてます。政府の統計はなにかとだらしないですね…まったく。
で、「3か月以内に有料動画サービスを利用した人がある」人が17.2%です。1億人×17.2%ですから、1,720万人が有料動画を見ていることになりますね。
この人たちを対象にさらにサンプル抽出を行ったうえで次の質問がなされてます。
ずばり、利用しているサービスを複数回答で尋ねたものです。ここでの1%はおよそ17.2万人に相当することになります。
Amazonプライムが圧倒的で、Hulu、Netflix、DAZNと続きます。HuluのほうがNetflixよりも上というのはちょっと驚きでしたが、利用率という点では前年よりも落としているんですね。

で、肝心のDAZNは9.3%。人数に換算するとおよそ160万人という数字が出ました。前年の調査結果でも同じように計算すると約133万人なので、この1年でおよそ20%増加したことになります。
もちろん増加していることはよいのですが、20%というのはいささかもの足りませんし、160万人ではまだまだ損益分岐点には遠いでしょう。5月中旬に行われた調査ということで、年間においても会員数はピークに近い時期ではないかと考えられます。この倍は欲しいですなぁ。

ということで、今回のコパ・アメリカを含め、新規獲得のための努力はいくらしてもし足りない。日本vsウルグアイ戦のあとにはまたリリースが出そうな感じなので、出たらまた取り上げることにしましょう。

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