公共放送+スポーツ放映権→ユニバーサル・アクセス

「NHKをぶっ壊す」を公約に掲げた候補が当選したそうで。NHKのあり方については個々それぞれ意見があると思いますので触れませんが、当ブログ的にはどうしても「ユニバーサル・アクセス権」の話が避けられませんので、現状について情報提供に徹しようと考えております。

主にヨーロッパで確立されている権利なのですが、スポーツを公共の財産とみなし、とくに国民的関心が高い試合については無料放送を義務づけるというものです。

スポーツの意義とはなにか。青少年の教育であったり、健康増進であったり。はたまた地域の活性化だったり、娯楽だったり。
人によっていろんな定義があるでしょうが、おおまかに言って国民を元気づけるものであると考えればよいでしょうか。だからこそ、貧富の差に関係なく誰でも無料で見られるようにする…と。

もちろん無料放送には民放もありますから、その中でも公共放送の持つ意味とはなにか、という話になります。無料とは言っても受信料制度で支えられてますからね。どんなスポーツを放送するのが公共放送の果たす役目と言えるのか、この機会に考えてみるのもよろしいかと思います。

ユニバーサル・アクセス権について詳しくは以下の記事などをご参照いただければ幸いです。 
これがアメリカだと自由競争を重んじる考え方が主流となってきます。だから放映権料はどんどんはね上がります。採算がとれるうちはそれでよいのですが、いつ限界がやってくるのか。それほど遠い日ではなさそうです。

いちおうアメリカにもPBSという公共放送がありますが、こちらは受信料制度ではなく、自治体からの補助金や篤志家からの寄付金などで賄われ、番組内容も報道やドキュメンタリーなど公共性の高いものに絞られております。スポーツの放映権を高値で買いあさることはありません。

日本はいまのところヨーロッパ式とアメリカ式の中間にあると言ってよいでしょう。今後どちらの道に進んでいくのか、活発な議論を望みたいところです。

ついでにイギリスの公共放送であるBBCの話をすこし書いておきますと、iPlayerというネット経由で放送が見られるサービスを以前から提供してまして、見逃し配信にも対応しています。
ただし、iPlayerのユーザも当然ながら受信料の支払い義務を負うのです。これからNHKがやろうとしていることの先を行っているわけですね。

あと、受信料の未払いには罰金が課せられます。罰金も支払わなければ刑務所に入れられます。よくBBCは公共放送の模範的にとらえられますが、こういう側面もあることは知っておいてもよいでしょう。

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000