面白かったF1ドイツGP。でも米ではいまだ不人気?

先週のドイツGPは面白かったですね。レッドブル・ホンダが2勝目をあげたこともありますが、やはり雨が降ったり止んだりする不安定な天候の中でサバイバルレースになったことが大きい。けが人が出ることは誰も望まないけど、カオスな展開は歓迎です。

そんなドイツGPですが、アメリカでの視聴者数が約68万人に達し、今季最高だったとのこと。また、昨シーズンと今シーズンの平均視聴者数を比較すると19%の増加になったそうです。

アメリカでのF1の放送は基本的に有料放送のESPN。アメリカGPなど一部レースは同じディズニー傘下のABCでも無料放送されます。
でも、アメリカの人口から考えると70万人弱という数字は正直少ないのではと。
アメリカのモータースポーツで最大の人気を誇っているのはやはりNASCAR。無料・有料を含んだ複数のチャンネルで放送されていますが、昨シーズンの平均視聴者はおよそ330万人だったとのこと。F1の4倍以上です。

https://www.espn.com/jayski/pages/story/_/id/22408275/nascar-2018-tv-ratings
今年からNBCが放映権を獲得したインディカー。6月のロードアメリカでのレースでは約110万人が視聴したとのこと。しかし、やはり別格なのがインディ500。こちらの視聴者数は540万人だったそうです。
さて、日本でもF1の無料放送が消滅して長いこと経ちますが、視聴者はどれくらいいるのでしょうか。正確なデータは存在しないので、ざくっと推測です。

「衛星テレビ広告協議会」が発表している有料チャンネルの契約者数によると、フジテレビNEXTはおよそ28万件です。
この団体では定期的に視聴者数の調査を行っており、毎週上位10番組が発表されますが、直近でF1が上位に入ったことはありません。また、10位のボーダーラインは10万人程度ですので、もっと少ないことになります。契約者の30%が観たとしても8万人程度ですか。

そこにDAZNの視聴者数が加わるわけですが、こちらも非公表。契約数150万件と仮定し、そのうち10%が観ていれば15万人。これでも過大な見積りだとは思いますが…やはり厳しい。

この数字は有料放送の限界をも示しており、やはり人気獲得のためには無料放送も必要だなぁ…と改めて思う次第です。
モータースポーツついでに、先日の鈴鹿8耐についても軽く触れておきましょう。
昨年のBS12(twellv)からBS日テレに放送局が変わりましたが、Twitter上での評判は正直芳しくない。その理由として多かったのが、途中でプロ野球・巨人戦がはさまったためサブチャンネル送りになったこと。そして「CMが多いこと」でした。

個人的にはそれでも無料放送を維持したことを評価したいところです。CMが多いことは悪ではありません。それだけスポンサーを集められたのですから。むしろ昨年までが少なかったとも言えます。
問題はCMを入れるタイミング。これが難しい。モータースポーツには明確にCMを入れられるポイントがありません。セーフティカーも赤旗も出ないときは出ません。ぶっちゃけ言えば、広告放送に向いているコンテンツではないのです。

日テレには寄せられた多くの意見を真摯に受け止めつつ、それでも来年また無料放送を維持してくださることを期待します。MotoGPのスタッフも参加してるんですから、もっとクオリティアップを目指せるはずです。

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