ブラジルDAZN、プレミア獲得も南米展開に歯止め。

今季から日本のDAZNではプレミアリーグを独占配信することになりましたが、世界的に見ても今季はプレミアの契約更新時期であって、いろいろと動きが出ております。

ブラジルではESPNが放映権を獲得しておりましたが、この度DAZNがサブライセンス契約を結び、毎節2試合を配信することに。残りの8試合についてはESPNでの放送となります。
ブラジルのファンからしてみたら、なぜ複数のプラットフォームに分かれるの?と疑問に思うでしょうし、怒っても仕方ないかと。
でも、DAZNからしてみれば批判を承知でプレミアを取りにいきたかったわけで。また、ESPNにとっても同様に欲しいコンテンツがあったのです。

それは、DAZNが持っているのは「ブラジルを除く南米」におけるプレミアの放映権でした。なんでこんなものを買っていたのでしょうか。

今年DAZNはスペインとブラジルでサービスを開始しており、スペイン語圏である「ブラジルを除く南米」はその次に狙っていた地域のひとつだと考えられます。(ブラジルはポルトガル語)

しかし、当初の計画は遅れており、またスペインでのサービスもまだ順調には立ち上がっていないという噂も。先日、スペインDAZNは契約者に関するいくつのデータを公開していましたが、やはりと言うか契約者数そのものには言及しておらず。いまいちあやしい。
サービスを提供できていないのに権利を持っていても仕方ありませんから、当然どこかにサブライセンスという話になるわけですが、その交換条件としてブラジルでのコンテンツ強化を図ったわけですね。

その代わり、今回のプレミアの契約は3年間ですから、今後3年は南米でのサービス展開が難しくなったと言えます。サービス始めるから返してください、とか言えないでしょ。

DAZNが掲げる計画は「2020年までに20か国」ですが、1年半を切った現時点で9か国にとどまっており、進捗は芳しくない。まずは既存のサービス提供エリアの強化を図って地盤固めをしたほうがいいという判断かもしれません。

もっとも、スペイン語圏であれば中米も残っていますので、こちらにフォーカスする可能性はあります。ボクシングのカネロ選手はメキシコ人ですし、そのあたりは有力な候補となり得るでしょう。

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000