BeoutQ、今季もプレミアリーグを放送と発表(オイ)
サウジアラビアに本拠を置くとされる海賊放送局「BeoutQ」が、今季もプレミアリーグを放送するとのことで、1分間の予告ムービーを公開している。なかなかの開き直りっぷり。
イギリスではウィンブルドンの主催者も政府に対して対応を要請しており、もはや政府間の問題に。よりによってヨーロッパ最大規模の放映権料を誇るプレミアを狙うとは大胆不敵。
記事によると、プレミアにおける違法視聴による損害は1試合につき100万ユーロと試算されているとのこと。プレミアの金満ぶりにはひとこと言いたいところがあるとしても、だからといって違法視聴は認められるべきものではなく。
BeoutQは名前の通りカタール(Qatar)のスポーツチャンネル「BeIN Sports」をターゲットとしており、カタールと断交した周辺諸国が糸をひいているのは確実。とくにサウジアラビアが疑われている。
しかし、カタールを標的にするだけにはとどまらず、欧米のスポーツ放映権に大きな損失を与えており、果たしてこの組織の意図するものはどこにあるのか分からなくなっている。商業主義への批判を絡めるのであれば、それは過激派の主張と変わらなくなる。
サウジアラビア政府の今後の対応にもよりますが、最悪ミサイル攻撃があっても驚かないですよ。明らかに欧米社会への挑戦なわけですから。
ということで、らちがあかないのでFIFAを始めUEFA、AFCや主要リーグがまとまって共同声明が出されております。
サウジアラビアの法律事務所9社をあたったものの、この件について申し立てを請け負ってくれるところが見つからず、政府当局に直接対応を呼び掛けるのだそうで。
これだけの勢力が集まっても専制国家が相手では多勢に無勢。まだまだ緊張は続きます。
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