セリエA、国外向け放映権の談合で訴訟に発展。
セリエAに所属するトリノとフィオレンティーナ、今季はセリエBに降格したキエーヴォの3クラブが大手代理店のIMGに対して訴訟を起こしております。IMGは現在セリエAの国外向け放映権を持っています。
国外向け放映権についてはIMG、B4 Capital、MP & Silvaの3社による談合が発覚し、今年の5月にはイタリア当局から総額6700万ユーロの罰金を課されています。
しかし、以前放映権を持っていた(当ブログでもおなじみの)MP社は昨年経営破綻。B4社もどうやら営業を停止しているようです。
2017-18シーズンから放映権はIMG社に移動していますが、談合の当事者が保有し続けていること自体が不信感を募らせますし、談合によって本来セリエAが持つ価値よりも放映権料が大幅にディスカウントされていたとするならば、クラブにとってはその間の分配金を返せとなるのは当然でしょう。
今回訴えた3クラブによると被害額はおよそ5.5億ユーロと算定し、その約6割の分配を求めているようです。この動きは今後他のクラブにも広がっていくかもしれません。
とくにキエーヴォは経営難から不正会計に手を染めたとされ、昨シーズンに罰金と勝ち点没収の処分を受けています。そして、処分など関係ないほどの散々な成績で降格となってしまいました。
国内向け放映権の市場規模が飽和している中、成長のカギは国外向け放映権。そこでプレミアに大きく差をつけられたセリエAはどのように巻き返すのか。ただ、セリエA内部も決して一枚岩ではなく、今後も前途多難が予想されます。
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