【無責任予想】近日更新のサッカー放映権はどこへ?

まだ2019-20シーズンも序盤ではありますが、水面下ではすでに来季に向けての交渉・入札プロセスが走り始めてます。

とくに日本においては今季限りで契約が切れると思われる放映権が多いため、どのリーグがどこに移るのか。それによって今後の勢力図も大きく変わってくることになります。

ということで、インサイダー情報を一切持たない筆者がほぼ妄想で予想します。
■DAZNの思惑
まずは、有力候補であるDAZNとスカパーの思惑について妄想することから始めます。

DAZNにとってはまだまだ新規会員の獲得が至上命題。その際に重要となるコンテンツはまず20-21シーズンまで独占のCL/ELです。これを押さえておけばヨーロッパの強豪チームはカバーできるわけですからね。

その次にあがるのは、21-22シーズンまで独占のプレミアでしょう。このふたつを死守することが最優先の戦略になると考えます。

よく、ACL・ルヴァン杯・天皇杯がDAZNで配信されることを望む声があがりますが、DAZNから見るとJリーグを押さえておけば他のコンテンツは新規獲得にあまり寄与しないコンテンツですから、あえて獲る必要はないのです。売る側もDAZNに集中させるのはリスクが大きいですし。

逆に言えば、これらの大会をDAZNが精力的に獲りに行った場合は、そろそろ新規獲得が限界に近づき、既存顧客の維持にシフトしてきたサインだと受け取るべきでしょう。

なので、来季については積極的には動かないと予想。入札には参加するとしても提示する金額は抑えめ。独占配信にもこだわらず、サブライセンスも含め柔軟に調達していくのではないでしょうか。
■スカパーの思惑
ブンデス・セリエA・ベルギー・ポルトガルが一気に契約更新を迎えるスカパーにとって、来期は大きな岐路となります。さらなる拡大路線をとるのか、はたまた海外サッカーから撤退という選択肢もあるのです。

いちおう今後も海外サッカーに力を入れるという前提で考えることにしますが、最近になって「ブンデス・ポルトガルパック」を売り出したり、WOWOWとの連携を強化するなど気になる動きがあるのも確かです。

もともとスカパーはプラットフォーマーであり、自ら放映権を獲得しに行くことの意味が改めて問われます。WOWOWなり、JSPORTSなりといった加盟チャンネルに任せるのも一案でしょう。

もし今後も海外サッカーの権利を買い続けるのであれば、日本人選手の活躍を伝えるといった明確なコンセプトを立てた上での戦略になるでしょう。
ただし、放映権はあくまでリーグ単位であり選手には紐づいてない。移籍やケガのリスクもあり、慎重かつ大胆な判断が求められます。

というようなことを踏まえつつ、各リーグ別の展望を書いていきます。
●ラ・リーガ
(現在はソフトバンク→DAZN・WOWOW)

ここが注目の的でしょうね。ひとつはWOWOWが長年続けてきた放送を死守できるか。もうひとつはバルサのスポンサーとなった楽天の参戦はあるのか、ということです。

楽天なのですが、果たしてラ・リーガ全試合が欲しいのかどうか。NBAの前例に従えばこちらも独占を狙う、ということになりますが、バルサの試合が観られればよいと割り切るならば「バルサTV」を押さえたほうが懸命なようにも思います。

スカパーも最近は日本人選手が所属するリーグを狙ってきています。あくまでもリーグとの契約なので移籍リスクはありますが、2部も含め日本人が増えてきているラ・リーガは狙い目ではないかと思います。

これらをふまえて、以下の2つのシナリオを予想してみました。

◎楽天が獲得。独占配信でWOWOWの放送は終了。
○スカパーが獲得。WOWOWにもライセンス提供で放送継続。
●ブンデスリーガ
(現在はFOXスポーツ→スカパー)

実は現在放映権を持つのはFOXスポーツ。アジア向けの放映権の中に日本が含まれていたのかもしれませんが、自前のチャンネルで放送するほどの体制は組めず、サブライセンス提供を行っています。

なので、更新にあたってもFOXスポーツが継続という可能性があるのですが、今度は日本を分離してくれたほうがいいですね。アメリカでの権利がESPNに移動するとのことで、分離される確率は上がりました。

スカパーは2年契約でライセンスを獲得。DAZNがCL/ELを獲得した裏側での出来事でした。DAZNもさすがに両方にリソースを張る余裕はなかったのでしょう。

この2年で日本人選手の海外移籍が活発になりましたが、そのおかげでブンデスの価値は相対的には上がってません。それでも日本人選手にこだわる、というのであればスカパーですが、そこまでこだわらないのであればDAZNもあり得ます。

DAZNは将来的に本国ドイツでの放映権獲得を狙っており、ユーロスポーツとの提携により一部の試合の配信に成功しました。他国で権利を買うことで少しでもアピールになれば…というところですが、シビアなビジネスの世界なだけにあまり関係はなさそうな。

◎スカパー
○DAZN
●セリエA
(現在はスカパー・DAZN)

権利が割れてしまっている現状、再度の統一が期待されるところですが、現在国外向け放映権を保有する代理店のIMGに対してはイタリアから厳しい目が向けられています。

過去の談合がイタリア当局から認定され、本来セリエAが持っていたと思われる価値は毀損されました。それを少しでも取り返せ、という声が強くなれば、IMGとしてもかなりタフな交渉を仕掛けざるを得ません。

1局で賄いきれない状況であれば、また複数局の併存が続くこともあり得ます。その場合、現在はスカパーが若干有利だったパワーバランスにも変化が起こるかも。ユヴェントスを重視するのか、それとも冨安選手のボローニャを重視するのか。

◎スカパー・DAZNの併存続く。ただし若干DAZN寄りに。
○スカパー独占
●ベルギー・ジュピラーリーグ
(現在はスカパー)

シントトロイデンだけでなく日本人選手が増えてきたリーグです。スカパーが継続を望むではないかと。
大穴はシントトロイデンのオーナーであるDMM。動画配信ではあっちの方向で実績がありますが(^-^; スポーツ動画に参入する意思があるかはかなり微妙です。あっちの動画は利益率が高いですから、あえてリスクをとる必要もなさそうな。

◎スカパー
△DMM
●ポルトガル・リーガノス
(現在はスカパー)

中島選手がまさかのカタール移籍でスカパーにとっては大きな衝撃が走ったかと思われますが、復帰したことで事なきを得ました。移籍リスクは怖いですが、これもスカパー継続でよいかと思います。対抗馬も考えにくい。

大逆転があるとしたら、スカパーが海外サッカーから撤退、というシナリオが発動したときでしょうか。今回の更新対象にスカパーのものが多いので、こういう決断を下す可能性がないとは言えません。この場合はWOWOWかJSPORTSあたりが引き継ぐんですかね。

◎スカパー
○WOWOW
【おまけ】Jリーグの国外向け放映権
(現在はラガールデール)

※すでに電通に決定したと発表されましたが、それ以前に書いた原稿をそのまま掲載します。

ちょっと毛色が変わりますが、こちらも今年更新予定です。前回はスカパーが獲得と発表されましたが、いつのまにフランスの代理店・ラガールデールに移動してました。
そこも持て余していたのか、今年楽天が開設したサイト「Rakuten Sports」で無料配信が始まっています。

その他では、DAZNがサービスを展開している各国でJリーグを配信してます。また、Jリーグのアジア戦略に基づいてタイなどでも放送されていますが、正直まだまだ物足りない感があります。

ここはDAZNと歩調を合わせて拡大路線を進めていくのがJリーグにとっても賢明なのでは。DAZNの放映権料は国際的にリーグの価値が上がることを前提としてますから、国外向けの放映権料もDAZNに入る仕組みにしたほうがいいでしょう。

もうひとつの選択肢は電通でしょうか。グローバルな放映権販売の経験は豊富ですし、DAZNにも出資してますから、利害関係は一致します。

◎DAZN
○電通

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