【インタビュー】DAZNチェアマン・スキッパー氏

いつか紹介しようと思いながらも他のニュースがどんどん入ってきて延ばし延ばしになっていたネタ。DAZNでエグゼクティブ・チェアマンを務めているジョン・スキッパー氏のインタビューです。元の記事は前後編に分かれた長めのものとなっています。

前編ではDAZNの概要やスキッパー氏の経歴について。後編ではDAZNの戦略について主に語られています。

放映権ビジネスは究極的にはローカルなものだとスキッパー氏は言います。日本ならJリーグやプロ野球といった、その国(そして地域)に根ざしたスポーツの権利を獲得すること。そのうえでグローバルなスポーツの権利を付加価値とし、またプラットフォームも共通とすることでコスト削減をはかります。また、最近増えてきたCMもローカルなビジネスと言えるのでしょう。

アメリカは特殊な市場ですが、だからこそ早めに参入したのだとか。ボクシングにはPPV中心のビジネスモデルに風穴を開けるチャンスを見いだし、また四大プロスポーツの一角であるMLBにも食い込むことができました。今後も他のメジャースポーツを狙っていくようです。

アメリカのメディアによるインタビューのため、アメリカにおける戦略が話の中心になるのは仕方ないところですが、ボクシングを始め莫大な投資を行っているだけに、アメリカでの成功/失敗は他の市場にも多大な影響を及ぼすことになります。

最終的には資金力が物を言う勝負になりそうな感じです。数年後のDAZNはどうなっているのか。スキッパー氏の前職であるESPNを始め、強敵はたくさん居ます。

単独では生き残れない可能性もおおいに考えられますが、サブスクリプションによって比較的安価に多くのスポーツが観られる環境が整えられるのであれば、DAZNの存在意義は非常に大きなものとして伝えられるでしょう。
逆に放映権料の高騰を促進させただけで、結局誰も得をしないという戦犯になる可能性もあったりしますので、そうならないことを祈ることにします。

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