出雲駅伝、競馬中継のため開始時間前倒しへ。
三大大学駅伝の初戦である出雲駅伝。今年は国学院大学が初優勝を飾りました。
国学院の陸上部は川崎市高津区に寮を構えていますが、先の台風19号で、そこから多摩川に向かって数百メートルほど離れた地点で冠水が発生し犠牲者の方が出てしまいました。さぞかし心が重かったことでしょう。
ともあれ、また新たな優勝校が誕生したのはよいことであり、全体のレベルアップにつながることを期待します。道は東京の先、パリやロサンゼルスに続いています。
さて、体育の日が今年限りのため来年の大会は日曜日に開催。となるとフジテレビの競馬中継と時間帯が重なってしまうわけですが、スタート時間を繰り上げることで対応するとのこと。
「駅伝と競馬とどっちが偉いんだ」と言われても仕方ありませんが、競技自体に優劣などもちろんありません。しかし、あくまで放映権という視点に限定すると競馬のほうが偉い。なにしろ放映権料はタダのうえ、JRAがCMを入れてくれるのですから実質マイナスなのです。
駅伝は富士通がメインスポンサーとなっているので同じく外せない大切な番組ですが、競馬に比べたら番組制作費は高くなってしまいます。
もう四半世紀も前の話ですが、競馬はF1のスタート時間も変えさせました。1994年4月17日に開催されたF1パシフィックGPです。
鈴鹿で開催される日本GPは当時ゴールデンタイムでの録画放送でしたが、この年は日本で2レースが開催されることとなり、パシフィックGPでは生中継を行うことに。その際に、通常13時スタートだったものが12時半に繰り上げられたのです。
もちろん現在のF1では無理な話。F1側の力が強まり、逆にフジテレビ側の力はもうありません。でも、当時日本で人気絶頂だったF1に競馬が勝ったことは事実です。
この日の競馬のメインレースは皐月賞。後に三冠馬となるナリタブライアンが圧勝しました。そして、この2週間後のF1サンマリノGPではアイルトン・セナが天に召されてしまい、F1ブームは陰っていくのです。
来年の10月11日は毎日王冠と京都大賞典がメインレース。どちらも天皇賞の前哨戦に位置付けられた重要なレースであり、やはり疎かには扱えないですね…
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