日テレの我慢が生んだラグビーの大逆転劇。

まずは日本代表の4連勝という結果に驚くとともに、心から賛辞を送ります。台風で甚大な被害を受けた日本に大きな元気をもたらしてくれたと思います。

注目の高まりは視聴率にも当然反映され、サモア戦は32.8%。そしてスコットランド戦は39.2%でした。日テレでは箱根駅伝を上回り、また大坂なおみ選手の全米オープン決勝(NHK)をも上回る今年最高の数字を記録しました。
台風で在宅率が高くなった影響も考えられますが、それにしてもとんでもない数字です。

プールAを首位通過したため、準々決勝の放映権がNHKになってしまったのはご愛敬。すでに多大な恩恵を受けております。
さて、日テレは2007年大会からラグビーワールドカップを放送しています。一時は視聴率が低迷し、打ち切りの危機にも晒されました。しかし、日本での開催が決まったことで徐々に追い風が吹いてきます。

最近では日本代表のテストマッチや、スーパーラグビーのサンウルブズ戦を中継し、足固めをしてきました。その中継姿勢には意見も飛んでいるようですが、少なくともこれだけ力を入れてきた日テレが果実を得るのは当然と言ってよいでしょう。彼らは大きな賭けに勝ったのです。
さて、日テレがラグビーに力を入れるようになったキーパーソンが福田博之取締役編成担当です。(上記の記事の写真ではいちばん左)

福田氏がどんな動きをしてきたかは以下の記事に詳しいです。また、直前にTBSで放送されたドラマ『ノーサイド・ゲーム』とのリンクについても触れられています。必読です。
『ノーサイド・ゲーム』のプロデューサーは、これまで数々の池井戸潤氏の原作を担当してきた福澤氏で、彼もまたラガーマンでした。池井戸氏の意向もあったものと思います。

TBS側としては便乗という意図も若干あったかもしれませんが、予想をはるかに上回るブームに彼らは何を思うのでしょうか。でも、もはや単独の局だけで盛り上げていく時代は着実に変化しているようです。

最後に個人的な話で恐縮ですが、『ノーサイド・ゲーム』のドラマを見逃してしまいました。小説は購入したのでキャッチアップしていきますが、できれば再放送があるとうれしいな…と思うのです。

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