ラグビープロリーグ構想にフランスも後押し。
こちらもスポーツビジネスの国際見本市「Sportel」から出てきた話題です。
フランスのプロリーグ「TOP14」の副社長が、現在清宮パパが進めている新リーグ構想に関して日本ラグビー協会に協力していることを明かしたそうです。
副社長がモデルケースとしてあげているのがクレルモン・オーヴェルニュというクラブ。本拠地クレルモン=フェランに本社を構えるミシュランが創設したチームをプロ化した経緯があり、その姿をトップリーグのヤマハ発動機と重ねているのだとか。
ヤマハはJリーグのジュビロ磐田の前身チームでもあるため、プロ化のノウハウを持っていると期待されているのでしょう。トップリーグでも同じジュビロの名前を冠し、ホームスタジアムも共有しています。
同様のケースとしてパナソニック(ガンバ大阪の前身)やトヨタ自動車(名古屋グランパスの前身)の名前もあがるでしょう。パナソニックはプロ化に前向きな姿勢だとの報道も出ていたりしますね。
また、トゥーロンとリヨンという名前もあがってますが、こちらはともに日本人がプレーしてますね。
日野選手と山田選手、ともにシーズン途中までの期限付き移籍ですが、ワールドカップ期間中もリーグは中断せずに続けているため、こうした選手にも挑戦のチャンスが巡ってきました。
今後もシーズンが一部重なる問題があるものの、プロ化が進めば相互の移籍が活発になるかもしれません。
ラグビーのプロリーグに関しては、イングランドのプレミアシップも、南半球のスーパーラグビーも財政的に苦しんでいます。それ故に比較的安定しているフランスから学べることは多いでしょう。
正直なところ、ラグビー選手というのはあまり儲からない職業です。だからこそ日本独自の文化である企業スポーツとマッチした部分もあるでしょう。
また、今回日本代表がここまでブレイクしたのは実力はもちろん、一種の「清貧」的なイメージが日本人の心を揺さぶったのかもしれません。それがプロリーグになるとどんな変化が起こるのか。ちょっぴり怖かったりもします。
他のリーグが儲かっていないなら、儲かるリーグを作れば選手が集まってきます。すでにシーズンが重ならない南半球からは大物選手が来日していますが、今後はヨーロッパからも来るかもしれません。
最初の記事ではアメリカで発足したMLR(メジャーリーグラグビー)についても触れられています。
実力よりも先に財政面でティア1を上回ることができるかもしれない。そんな可能性を秘めているのがアメリカであり、そして日本です。もちろん大きなリスクも伴いますが。
ちなみにTOP14の放映権ですが、五郎丸選手が所属していたこともあって昨シーズンまではWOWOWで放送されていたのですが、今シーズンは放送がありません。
また、欧州の各リーグのトップクラブが集まる「チャンピオンカップ」はDAZNが放映権を持っています。サッカーにおける欧州CL的な大会ですね。DAZNが何試合配信するかは不明ですが、さすがに増やしてくるんじゃないかと期待します。
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