陸上ダイヤモンドリーグ、種目削減の裏にIMG。
陸上のダイヤモンドリーグは男女各16種目(計32種目)を対象に各種目の年間王者を争うフォーマットで実施されていますが、それが来年から男女各12種目(計24種目)に削減されるとのこと。
今回削減されるのは200m、円盤投げ、三段跳び、3000m障害。ただしいきなり消滅するわけではなく、来年は開催回数を減らすとのこと。2021年からは完全に絞り込む方向で、種目については後日改めて決定するそうなので復活の可能性がないわけではありません。
もともとダイヤモンドリーグの改革案は今年の3月に示されていて、種目数の削減だけではなく、イベントの数も全15戦→13戦に削減し、「コンチネンタルツアー」と称する下部のシリーズを創設することが含まれておりました。来年は全15戦が維持されることになりましたが、こちらも引き続き検討課題となります。
コンチネンタルツアーの詳細については11月中に発表されるとのことですが、日本のゴールデングランプリも含まれる「ワールドチャレンジ」を発展させたものになると思われます。
さて、種目削減の理由として「放送時間を90分に収める」ことがあげられているのがなんともテレビ的と言いますか。放送枠を確保するために、また視聴者を飽きさせないためにさまざまな競技で「時短」が行われていますが、その一端がここにも見られるわけです。
そこには来年から冠スポンサーとなる中国のWanda Groupや、代理店のIMGの意向も反映されているのかもしれません。東京五輪のマラソン・競歩の騒動も含め、IAAFはいったいどこに向かってるのかと不安になります。
IMGは2020-24年の放映権を販売中で、その資料はwebサイトに掲載されておりますが、そこにはすでに「24種目」「12+1大会」「90~120分のライブ映像」といった記述が見られ、もうその条件で売り始めちゃってるのね…という事情が垣間見えます。
また、日本では今年まで日テレジータスで放送されてきましたが、契約更新の時期ということで来年から変わる可能性も出てきたということも付け加えておきましょう。
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