ミクシィが「netkeiba.com」を買収。
ミクシィが、競馬情報サイト「netkeiba.com」などを運営するネットドリーマーズ社の株式を100%取得し傘下に収めました。
買収の狙いとしては以下に紹介する日経新聞の記事に詳しいですが、すでに競輪・オートレースの車券販売に参入しており、今後は地方競馬にも進出していくのでしょう。
また「XFLAG」のブランド名を活用し、FC東京・東京ヤクルトスワローズ・千葉ジェッツふなばしとプロスポーツに続々と食い込んでおります。その点では先輩のIT企業が歩んできた道を追いかけていることになります。
それだけに先行する企業に対抗してどんな経営手腕を発揮していくのか。そういえばサイバーエージェントはFC町田ゼルビアを変にいじろうとして猛反発を受けましたが、そういうのも反面教師にして頂きたく。
netkeiba.comとのシナジーで期待したいのはやはりコミュニティ機能ですね。いまはすっかりゲーム会社ですが、それ以前はSNSの会社だったわけですから…。もっともその当時から残っている社員がどれだけいるのか疑問ですけど。
さらに言えば創業当時は求人サイトの会社だったわけで、いつの間にか本業を変えていくカメレオン企業でもあります。その点はソフトバンク(PCソフト卸売)やDeNA(オークションサイト)を見習いたいところです。
今回株式を売却した元筆頭株主の国本恵嗣氏は「ショウナン」の冠号で知られる馬主・国本哲秀氏のご子息とのことで、父はGI制覇、息子はエグジットに成功。なんとも素晴らしい親子ですね……あやかりたい。
せっかくなので、netkeiba.comからニュースをひとつ拾っておきます。今週末に行われるジャパンカップで、外国馬の出走がゼロになったという話題です。
「世界に通用する馬作り」を掲げてきたJRAですが、近年日本馬が勝ち続けたことでついに誰も来なくなりました。これを日本馬の勝利と一方的に宣言してよいのか。それとも、やはり海外から参戦してもらえるよう対策を考えるべきなのか。
これについては、海外の競馬をとりまく情勢をふまえながら考えていく必要がありますので、近々取り上げたいと思います。筆者の個人的な意見としては、門戸は開くけど譲歩はいらんでしょ、という感じです。
【追記 11/21 20:30】
1956~1985年の競馬データベースを公開したとの発表。こういう地道な取り組みは評価されるべきかと。馬事文化賞もの?
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