Airbnb、五輪のTOPプログラムに参画。

民泊仲介サイトのAirbnbがオリンピックのTOPプログラムに参加すると発表。2028年ロサンゼルス大会までの契約で、総額は推定で5億ドルとのこと。

TOPとは"The Olympic Partner"の略で、文字通りトップカテゴリーのスポンサーを指し、Airbnbは14社目となる。
TOPプログラムが始まったのは1988年のカルガリーおよびソウル大会から。
よく1984年のロサンゼルス大会が「商業主義」の象徴として取り上げられますが、ロサンゼルスで行われたのは今ではごく当たり前となっている「1業種1社の原則」を採用したこと。数を絞る代わりにグローバルな活動を認めることで、結果的により多額のスポンサー収入を獲得できたのです。

この成功を見て、IOCがマーケティング手法をパク……採り入れたのがTOPプログラムということになります。スポンサー収入はどんどん拡大し、2013-16年では12社から約10億ドルを得ています。次は14社ですからもっと上がりますね。
もっとも、IOCの収入におけるスポンサーの比率は逆に下がっているのです。というのは、そう、放映権料がそれ以上に上がっているからですね。
2013-16のデータではIOCの収入は総額57億ドルで、うち73%が放映権料、18%がTOPプログラムからとなっています。
IOCの収入と支出の話については近いうちにまた取り上げたいと思いますが、ちょうどいいタイミングのニュースだったのでさわりを紹介しました。まずはIOCがいかに巨大な組織であるか知って頂ければ幸いです。

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