ATPカップ、テレ朝&AbemaTVが獲得。
来年1月に開催される新設のテニス大会「ATPカップ」。AbemaTVが全試合を配信し、日本代表戦と準々決勝以降の試合をテレビ朝日(およびBS朝日・テレ朝チャンネル)にて放送すると発表されました。
ATPカップは時期としては全豪オープンテニスの前となり、有力選手の多くが調整も兼ねて出場を予定しています。
日本からも錦織選手が参戦…と言いたいところですが現時点では微妙。1次リーグでウルグアイ🇺🇾・ジョージア🇬🇪・スペイン🇪🇸と対戦します。
男子テニスの国別対抗戦と言えばデビスカップが既にあり、しかも最近決勝ラウンドが開催されたばかりなので「？」という印象はどうしても抱いてしまいます。
デビスカップも今年からフォーマットが大きく変更されており、1年をかけて対戦していたものが、決勝ラウンドを集中開催に変更。結果として似たような形になってしまいました。
伝統のデビスカップに対して、ATPカップはツアーのポイントが付き、世界ランキングに反映されるという人参がぶら下がっています。名誉よりも実利と言ったところでしょうか。
そして、今年からデビスカップの主催者には楽天が出資しており、冠スポンサーにもなっています。ある意味、AbemaTV(サイバーエージェント)が楽天にチャレンジする構図でもあります。全試合配信とはなかなか思いきった決断です。
AbemaTVというと無料動画のサイトであまり儲かってない？といったイメージがあるかもしれませんが、最近は有料会員が増えてきており、その認識は改めるべきでしょう。
有料オプションは主に見逃し視聴を提供していますが、ライブにも力を入れており、とくに記者会見が注目を集めるコンテンツとして機能しています。私も最近だとヤフーによるZOZO買収の会見を観ましたなぁ。
ですので、スポーツコンテンツにおいてもライブ無料+見逃し有料という組み合わせは効いてくるのではないでしょうか。
ただ、サイバーエージェントが保有するFC町田ゼルビアについて騒動があったことは多くの方がご存知でしょう。伝統に対して何を継承し、何を刷新するか。その選択を誤ればたちまちファンの支持を失うこととなります。
ちなみに、かつてテレビ朝日には「朝日ニュースター」という専門チャンネルがあり、記者会見を目玉コンテンツとしていました。この点においては、AbemaTV側のほうが実は老舗だったりするところがなんか面白いです。
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