NHK、BS1とプレミアムを統合へ。
NHKは業務の合理化に向けた策のひとつとして、BS1とプレミアムを統合する方針を示しました。統合後は2K・4K・8Kの3チャンネル体制となります。
NHKのあり方についてはさまざまな意見があって当然ですし、当ブログでは特定の思想を強調するつもりはありませんが、スポーツ中継という文脈だけで言うならば、これはちょっとなぁ…と思ってます。
単純に枠が減ることも問題ですが、今後スポーツ中継の多くは4K・8Kのほうにシフトすると考えられ、視聴者にとっては受信料の値下げによる還元を受けられる一方で、4Kテレビへの買い替えを迫られます。
もちろんいつかは買い替える必要があるのですが、その時期が早まるわけです。
内容についても、放映権料の高いスポーツがやり玉にあがることでしょう。MLBを筆頭に海外のスポーツについては削減の声があがりそうです。民間に任せられるものは任せるべきとしても、受け皿がないため見られなくなるものも出てくるでしょう。
公共放送の指命という観点では、NHKは国内のさまざまな競技を放送しており、日本選手権クラスの大会についてはとても充実しているのですが、それらが4K・8Kに移行するならば、高画質の中継が見られる一方で、普及率の低さが公共性との矛盾を生じさせます。
まだ具体的な時期は決まっておりませんが、いまから考えておくべきテーマとしてアンテナを張っておいたほうがよいでしょう。とくに日本のスポーツ団体にとっては死活問題になり得る問題ですから。
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