大河ドラマ『いだてん』全47回見事完走記念。

視聴率で散々批判され、出演者の不祥事が相次ぎ、打ち切りの噂まで囁かれた大河ドラマ『いだてん』ですが、先日の放送で無事最終回を迎えました。完走された皆さんおめでとうございます。勝つことではなく、参加することに意義があるのです。

※ちなみに再放送も観てしまったのでこのタイミングです(^-^;

全47回は当初の予定通り。もともと働き方改革が叫ばれる中で回数は少なくなっていました。参院選と台風で2回休みがありましたが、参院選があることは事前に分かっていたので、実質1週遅れのフィニッシュとなります。
その1週遅れのおかげで、最終回当日に新国立競技場のお披露目が重なったというのもなかなか面白いめぐり合わせで。

60分に拡大された最終回の視聴率は8.3%。全話平均は8.2%と最後まで低空飛行でしたが、視聴率の話は他のメディアがいろいろ書くでしょうからほっておきましょう。

大河ドラマの主人公の多くは歴史においては敗者。『いだてん』の二人の主人公も大きな挫折を味わいました。オリンピックのマラソンで完走できなかった金栗四三。そして東京五輪を目前にして役職を解任された田畑政治。

そして敗者の多くは死ぬのですが、この二人は生き残ります。金栗は55年の時を経てマラソン完走を果たし、田畑は嘉納治五郎の想いを立派に受け継ぎ、片見のストップウォッチを自らの手で止めるのです。

この金栗のゴールのエピソードは知ってましたが、最後にこれを持ってきたことによって、敗者に救いがもたらされました。そこに架空の登場人物である、シマ→小松勝→五りんの三世代のラインも結びついてきます。

最初がとっちらかった感もあり、また落語パートの存在については賛否が分かれましたが、二人の主人公に続く三本目のラインとしてなんとか着地できたようです。繰り返し挿入される「富久」のエピソードとともに。

なぜ「富久」がここまでクローズアップされたのか。この問いについては公式Twitterが見事な落ちをつけてくれてます。
さて、我々は2019年の世界に生きているわけで、改めて来年の東京五輪を迎えるにあたり、どのような心構えで臨むべきなのか。
その答えはもちろん一人一人の心の中にあると思いますが、少なくとも100年以上にわたって続いてきた歴史の延長線上にいることは確かで、その自覚を持てたのはよかったのではないかと。

「俺のオリンピック」がたくさん集まって「俺たちの」そして「みんなの」オリンピックが作られる。これもまた大河の大河たる所以かもしれません。

このドラマには政治に翻弄される場面も、またカネに苦労する場面も多数出てきました。理想を語るのはとても大事。でも政治やカネもやはり必要だったりするわけなので、当ブログはそのあたりをきちんと追っていくことでほんの少しでもお役に立てればよいかな…と思う次第です。

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