仏ラガールデール、アフリカ・アジアの権利を失い身売りへ。
フランスの代理店・ラガールデールスポーツは、アフリカサッカー連盟(CAF)と結んでいた2017年から12年間の放映権契約を打ち切られました。
もともと2009年から8年契約を結んでおりそれを延長した形ですが、入札などのプロセスを経ず、いわゆる随意契約を結んだことに疑義が生じ、CAFが契約打ち切りに踏み切りました。
そこにはCAFの会長が交代したことも関係しているようです。トップが代わると先代を否定するのは結構ありがちなことですし、残念ながらアフリカではまだ汚職が多いことも現実です。
この件は国際商業会議所(ICC)の中に設けられている仲裁裁判所に持ち込まれましたが、その結果CAF側の勝利となりました。
この契約にはアフリカネーションズカップやCAFチャンピオンズリーグなどが含まれているとのこと。ワールドカップ予選は含まれておらず、こちらは現在入札を実施中です。
ラガールデールは来年(2020年)をもってアジアサッカー連盟(AFC)との契約も終了することが決まっています。アジアに続いてアフリカの権利も逃し、立て続けに大きなビジネスの機会を失うこととなりました。
ラガールデールは株式の75%をアメリカの投資会社に売却する計画だとのこと。売却の方針についてはこの件以前からあったようですが、結果的に評価額を落とす形となってしまい踏んだり蹴ったりでございます。
ラガールデールと聞いて、Jリーグの海外向け放映権を持っていることを思い出した方もいらっしゃるかもしれません。こちらも今年限りで終了し、来年から電通に移ることが決まっておりますが、さすがにCAFやAFCほどのインパクトはなさそうです。
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