【ほぼ妄想】DAZNはジロの配信を継続するのか?
DAZNのWebサイトからサイクリングのロゴが消えたことは以前にもお伝えしました。この記事の執筆時点でも消えたままなのですが、これによって来年のサイクリング中継の存続については悲観的にならざるを得ない状況です。
※現在公開されている2019年のまとめ的な映像にも自転車は入りませんでした。
今年春にはNPBの広島とヤクルトのロゴが消え、その後正式に中継がなくなることが判明しました。放映権とともにロゴマークの使用権利を得ている以上、契約が終了すれば速やかにロゴを削除するのは義務なのです。
じゃあ可能性がゼロなのかと問われると、そうとも言い切れません。もちろん正式発表がない以上は傍証に頼るしかないわけで、ここからは完全なる妄想モードです。
DAZNがサイクリング中継を開始したのは2017年から。ジロ・デ・イタリアを始めとするRCSスポルトの主催レースの放映権が移動した背景としては、これまで何度も宮本あさかさんの記事を参照させて頂きました。
※フランドルなどフランダース・クラシックの主催レースについても同じIMGが代理店のため、そう大きく事情は変わりません。
このような事態に至った中で、またこの記事に立ち戻り読み直しました。さすがあさかさん、内容に間違いは見つかりませんでした。そのうえで改めて気づいたことが2点あるのでそれを書きます。
まず、RCSがIMGと2012年から8年間の契約を結んだという点。私はこれを読んで勝手に2019年までの契約だと解釈したのですが、この契約が発表されたのは2012年6月のことであり、どうも2020年シーズンまで有効のようです。
また、放送網の数は減ったが、ユーロスポーツによって配信する国の数は増えたとの記述がありますが、ユーロスポーツはちょうど2017年から4年間の契約を結んでいる模様。つまり2020年までなので、先のIMGの契約と期間が合致します。
DAZNが配信する(した?)レースにはユーロスポーツからサブライセンスを購入したものが含まれていることが判明しています。
ジロについてもそうなのか、またはIMGから直接購入したのかは定かではありませんが、いずれにせよ契約満了まであと1年という状況で打ち切るのは区切りとしては違和感があります。
なお、今年8月からヨーロッパのDAZNではユーロスポーツのチャンネルが提供されているため、こちらでは来年からジロが配信されそう。日本と立場が逆転してしまうかもしれません。
ということで、もし来年もDAZNでの中継が存続するのであれば、その根拠はDAZNとユーロスポーツの距離感と「区切りが悪いから」というなんとも頼りないものしかないというのが現時点での調査結果です。
ジロなどの権利が移動したこと。最初のうちは日本語コメンタリーがなかったこと。そして忘れもしないフランドル事件。これらについては下記の海外のサイトでも触れられてますね。日本人と思われる方からのコメントも見つけることができました。
でも、そんな散々な状況から改善を続けてきた3年間でもあるわけで、それを捨ててしまうのはもったいないと思いますし、一部は他で中継されるとしても、全体のレース数が減ってしまうのは日本の自転車界にとっては後退でしょう。
さて、もしDAZNが撤退した場合の受け皿なのですが、放映権料が値上がりしている以上、JSPORTSが全部引き受けるのも難しいのでは…と。他にも興味を持ってくれるメディアがあればいいんですけどね。
あと、ユーロスポーツと同じくディスカバリーの傘下であるGCNに期待する向きもあるかと。実際、ジロの放映権が売れていない一部の地域ではGCNでの配信があったと聞きます。
今年からGCN Japanも開設されましたし、これが何かの暗示であれば…とこれまた淡い妄想を抱いておきますが、もっとも有料にするならば課金プラットフォームをどうするかという新たな問題が生じますね。
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