IOCの反省会?ユース五輪まもなく開幕。

1/9からIOC本部も置かれているスイス・ローザンヌで開催されるのが、15~18歳の選手が参加する「ユースオリンピック」。通常のオリンピックとは夏季と冬季が入れ替えられているため、今回は冬季大会となります。

ユースオリンピックの開催意義には、いまのオリンピックが失ってしまった原点が含まれています。IOCにとってみれば、この大会は現在のオリンピックへの反省というか罪滅ぼしというか、はたまたアリバイ作りというか…人によって捉え方は変わってくるとは思います。
ユースオリンピックの特徴としては、選手に「文化・教育プログラム」への参加を義務付けていること。
オリンピックは単なるスポーツ大会ではなく、よりよい人間をめざす絶え間ない活動の一環であり、またその思想(オリンピズム)を世界に普及させることがその使命です。

選手村が設けられるのも、他の国や他の競技の選手たちと交流することを目的としていますが、最近では長期滞在する選手も減りました。
そして、トッププロ選手も多く参加するようになった現在ではそもそも選手村に滞在せず、高級ホテルに泊まる選手も増える一方でますます形骸化しております。
珍しい例外がリオ五輪の錦織選手。リオの治安への不安から選手村のほうがまだ安全だという消極的な理由ではありますが、選手村に長期滞在し交流を楽しんだとか。それで銅メダルという結果も出すのですから素晴らしい話です。
なお、この大会のテレビ中継の予定はなく、オリンピックチャンネルで配信されます。およそ300時間にわたる中継を予定しているとのこと。

IOCは儲けすぎだといろいろ批判されますが、ユース五輪やオリンピックチャンネルといった活動に予算を費やすのは一種の免罪符と言っていいのかもしれません。IOCの収益の話についてはまた近々取り上げます。

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