英FA、スポーツベッティング業者を規制か。

プレミアリーグの中継を見ているとスポーツベッティング業者の広告だらけ。ユニフォームスポンサーにも看板にもロゴが踊っており、これでいいのかと思った方も多いのでは。

そんな中、先に開催されたFAカップ3回戦で問題が。大手ベッティング業者の「bet365」が23試合をストリーミング配信したのですが、これがテレビ中継を上回ってしまったのです。試合開始24時間前に口座を開設し、賭け金を預けた人が試合を観られたとのこと。

ちなみにbet365は同じ本拠のストーク・シティ(現在は2部)の胸スポンサーになっております。
テレビはチャンネル数に制限がある以上、全国に中継できる試合数には限度あり。おそらくベッティング業者はローカルで中継された試合の映像もかき集めたものと考えられます。同時期に多数の試合を開催するカップ戦ならではの現象と言えるかもしれません。

さらにタイミングが悪かったのが、この大会で「Heads Up」というメンタルヘルスに関するキャンペーンが実施されていたこと。さすがにギャンブルが絡むのは…。ということでイギリス政府もおかんむりとのこと。

このキャンペーンのために3回戦の各試合ではキックオフが1分遅れに設定されていました。そういやDAZNのカレンダーもそうなってましたが、謎が解けました。
ベッティング向けの放映権の代理店は毎度おなじみIMGなのですが、政府の圧力もあって、次回の入札には参加に制限がかかる見通しとのこと。また、ベッティング業者側でも自主的に放映権を放棄する方向性で動き始めているとのことです。

これはFAが公的な性格を帯びた組織だからこそ責任もあるわけですが、かたやプレミアはどうなのか。世界で儲けまくってるプレミアがこの流れにのるとは考えにくいし、もちろんクラブのスポンサーはこれとは別問題。でも、政府が目を光らせていることもまた事実です。

今後はアメリカの各州で合法化の動きが進んでいきます。日本もやがては合法化に舵を切るかもしれません。最近IRとやらでゴタゴタしてますが、主に富裕層向けのカジノに対してこちらは庶民向けですから、対策の検討は早いに越したことはないとおもいますけどね…

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