東京五輪組織委理事(元電通専務)・高橋治之氏のこと

またこの方の名前が取り沙汰されてます。前回は「東京五輪は2年延期」と発言して、結果的にハズしました。今回は五輪招致におけるロビー活動に関する報道です。

ロイターのパリ支局が報じていることからもわかりますが、東京五輪の招致をめぐる疑惑はフランスの当局が調査を続けており、おそらくその筋からの情報なのではと。延期が決まった直後のタイミングというのがちとやらしい気もしますが。
当ブログでは高橋氏の名前は書いてませんでしたが、間接的に触れていたので過去の記事を紹介しておきます。『電通とFIFA』という本を取り上げたものですが、この本で電通のキーマンとして登場しているのが高橋氏です。
また、世界陸連と電通の契約をとりまとめる際にも動いていますので、先の記事で世界陸連の名前があがるのも自然な流れです。

FIFA、陸連、そしてIOC。スポーツの巨大ビジネスに食い込み、その表も裏も知り尽くしているのが高橋氏であり、それゆえにダーティーな役割も担っているわけですが、彼の功罪については今後の捜査の進展を待ちつつ検証する必要があるのでしょう。
「2年延期」という発言が出たのは、彼が表も裏をも知り尽くしているからでしょう。しかし、それゆえに彼はハズしたとも言えます。延期の決定はビジネスよりも上の政治というレイヤーでなされましたし、それ以上に周囲の空気の変化を読めなかったのが痛いです。

世界陸連は名称をIAAFからワールドアスレチックに変更し、イメージの刷新をはかっています。そして、いち早く来年の世界陸上の延期に応じたことで「1年延期」が決定的となりました。この変わり身を彼が予見できたのかどうか。聞けるものなら聞いてみたいところです。

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000