本当にやるの?UFC「ファイト・アイランド」

移動が制限される中でも、放映権料を確保しようとさまざまなスポーツ団体が知恵を絞っています。

総合格闘技のUFCは5/9にフロリダ州で試合を開催。もちろん無観客ですが、フロリダ州ではスポーツイベントを娯楽として認め、いわゆる「不要不急」のビジネスではないとの判断を示していることから実現したそうで。

ただし、トレーニング施設の確保も難しく、国外の選手も移動できないという状況の中で、開催を継続していくのは厳しいことは間違いありません。UFCはESPNと年間42大会の契約を結んでいるとのことで、なんとしても満額を得ようと必死なのです。
UFCを率いるダナ・ホワイト氏が掲げているのが「ファイト・アイランド構想」。ホワイト氏がプライベートで保有する島で試合を開催するというものです。選手はプライベートジェットで移動。トレーニング設備も用意し、検疫を受けながら練習することも可能。試合を行うオクタゴンはビーチに置かれるのだとか。

当初は荒唐無稽のように思われていた構想ですが、どうやら本気のようで6月にも試合を行う意志を示しているとのこと。

面白いと言えば面白い話なのですが、この島がどこにあるのかは明かされておらず、いったいどうなることやらさっぱり分かりません。また、島に足を踏み入れた選手や関係者たちが無事に帰れるのかも謎です。帰ってきたらまた検疫となると調子狂いますよね…
5/23にはラスベガスで大会を開催すると発表。トランプ大統領の経済活動を徐々に緩和していきたいという意向の中で、選手の移動という問題は残っているものの模索が続いていくことになります。

【UFC】対コロナ最前線のニューヨークから、米国格闘技を読む(2)──シュウ・ヒラタ「UFCのダナがファイトアイランド構想を捨てない理由」

「ニューヨークにとって、9.11同時多発テロが最も暗い日のはずだった。そして今、私たちはこのサイレント・キラーのせいで、さらに多くのニューヨーカーを失っている」──ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は、2020年4月9日の会見でこう語った。  新型コロナウイルスの全米の感染者数は4月11日時点で、50万2,876人(死者1万8,747人)、うちニューヨーク州では17万2,358人(死者7,844人)に上っている。それは、世界のどの国よりも多い数字だ。  そんなニューヨークで、長くファイターのマネージメントを務めるシュウ・ヒラタ氏は、UFCをはじめとする世界のプロモーションに数多くの選手を送り込んできた。しかし、このコロナ禍でほとんどの大会はストップ。選手たちも自宅待機を余儀なくされている。  ロックダウン中の同市で、「息ができずに喘いでいる人のみベッドが与えられる」というエルムハースト病院近くで、ヒラタ氏が目にしている現実とは? そんな最中のUFCの大会強行宣言と中止に至るまで、いったい何があったのか。そして、いま選手たちは、我々は何をすべきなのか──対コロナ最前線のニューヨーク

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