ラグビー再開に向かうNZ。日本はティア1昇格か?

コロナウイルスを早く抑え込んだ国のひとつであるニュージーランドでは首相が勝利宣言。また、オーストラリアも比較的抑え込んでいる国に入ります。とはいえ、国内で抑え込めても外国人の受け入れをどう緩和していくかは悩ましいところです。

シーズン中断となったスーパーラグビーもまだまだ再開のめどは立たず。ということで、ニュージーランドに本拠を置く5チームによる国内大会が開催されることに。大会名には、先住民のマオリ族がニュージーランドを指す言葉「アオテアロア」が冠されています。

やがてはオーストラリアとの交流も再開されるものと思われますが、南アフリカやアルゼンチン、そして日本との交流はさらに先になるのでしょう。
世界のラグビーが止まっている中で、日本がいわゆる「ティア1」の仲間入りをするのではないかというニュースが。ワールドラグビーの会長選挙が行われ、現職のボーモント会長が再選。日本の支持をとりつける際にティア1昇格の約束をしたのではないか…と。

日本はこの選挙で2票を持っており、結果としては5票差での決着。つまり日本ともうひとつの国が対立候補につけば逆転したという計算になります。

日本、強豪国認定の「ティア1」昇格へ。新国際大会創設に再び動きか | ラグビーリパブリック

 ワールドラグビーの会長選で再選を果たし、グローバルな発展への改革が求められているビル・ボーモント会長が、強豪国とランク付けされる「ティア1」に日本を昇格させる見通しであることが明らかになった。海外メディアでも報じられており、すでに日本ラグビー協会に約束をしたという。近いうちに正式発表があると思われる。 現在ティア2とされる日本がティア1に昇格すれば、アジアでは初めて。現在、ティア1に格付けされているのは、シックスネーションズ(イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド、フランス、イタリア)とSANZAAR(南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチン)の10か国で、日本は11番目となる。最新の世界ランキングは、日本は9位。 ティア1と認められれば、これらの強豪国とマッチメイクがしやすくなり、資金配分などでもメリットが見込まれ、さらに、5月12日から2期目の任務をスタートさせるボーモント会長は新たな国際大会の創設に強い意欲を示しており、実現した場合は日本も参加することが確実視されている。 昨年は新たな国際大会として12チーム参加の「ネーションズ・チャンピオンシップ」が計画され、2022年からの開催を目指し日本も含まれる予定だったが、参加協会から全会一致での合意が得られなかったため、6月に計画中止が発表されていた。 会長選では、SNSで「#GlobalGame」のハッシュタグを使って選挙戦を展開した元アルゼンチン代表主将のアグスティン・ピチョット副会長を破ったボーモント会長だが、グローバルな発展を望む声は多い。ピチョット氏を支持したニュージーランドラグビー協会のブレント・インピー会長からは「一部の限られた国や地域のためだけではなく、グローバルな成功に必要な決断を下す勇気が見られればうれしい」とプレッシャーをかけられており、日本のティア1昇格は改革のひとつとなりそうだ。 日本にとっても大きなターニングポイントであり、『Americas Rugby

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とはいえ、ティア1になったからどうというわけでもなく。欧州のシックスネーションズにも南半球のザ・ラグビーチャンピオンシップにも参加するわけではありません。(後者は若干可能性がありますが)

それよりも、このようなある種の階級制度を崩し、マッチメークのあり方を変えること。新たな国際大会を作ることなどが求められます。もちろんその裏にはマネーも求められているわけですが。

日本のトップリーグは所属選手の薬物所持による逮捕の影響で中断され、コロナでそのまま打ち切りに。せっかく盛り上がったムードに完全に水を差された形ではありますが、他のスポーツも止まっている中で体制を立て直す時間はあります。

プロリーグ化の話も止めざるを得ませんが、逆に言えばリーグ全体へのダメージは少なくて済むかもしれません。いまはとにかく我慢の時です。
●ニュージーランドの状況(5/10時点)
感染者数: 1,494
死者数: 21
人口: 495万人

●オーストラリアの状況(5/10時点)
感染者数: 6,941
死者数: 99
人口: 2,500万人

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