UEFA、各国協会に決断を迫る。

数回にわたって欧州の主要リーグの同行をお伝えしてきましたが、今回は元締めとも言うべきか、UEFAの話題。

UEFAは世界のスポーツの組織の中でも貪欲さでは五本の指に入るのではと勝手に思っておりますが、このコロナ禍においてもいろいろと動きを見せております。

EUROを来年に延期したのは迅速な決定だとは思いますが、その裏ではCL/ELをなんとしても完結させたいという意志が見えてきます。そして、今季が終わればすぐ来季の準備が始まるのです。

いち早くリーグの打ち切りを表明したベルギーに対して、UEFAは来季のCL/ELの出場権剥奪をちらつかせ、打ち切りは保留となりました。しかし、その後オランダが政府からのイベント禁止令によって打ち切りを決定。フランスも続いたことでUEFA側も折れざるを得ない状況のようです。
UEFAは加盟する各協会に対し、5/25までにリーグの再開計画を連絡すること、打ち切る場合には正当な理由を説明することを通達するとのこと。打ち切りを事実上容認したという意味ではある意味妥協したとも言えますが…彼らの視線の先に見えているのはいったい何か、よくわからない話です。
UEFAは各国協会に対して財政的な支援を行うことも表明しておりますが、その原資の多くは彼らが主催する大会の放映権料であることを思うと、素直に喜べない気もします。

EUROの延期によってネーションズリーグにも影響が出ますし、CL/ELに続く第3のリーグであるカンファレンスリーグにも影響が及ぶでしょう。世界中のカレンダーに狂いが生じている中で、UEFAの思惑通りに事は運ぶのか。そう簡単に行くとは考えにくいのですが、さてはて。

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