ユーロスポーツ、ブンデスから撤退示唆。
ヨーロッパ主要リーグを擁する国の中では比較的被害が軽微とされるドイツですが、それでも7,000人もの犠牲者を出しており、甚大であることには変わりません。
ブンデスリーガは5月中の再開を目指しており、5/6にも政府が可否の判断を下すとのこと。(当記事のアップ後のため、改めてフォローします)
【追記】
5/15または5/22からの再開で政府と合意が得られたと報じられています。
リーグ再開が決まらない中、放映権料の最後の支払日が近づいており、交渉の結果国内の放送業者からは支払いの合意を取りつけることができたようです(リーグ打ち切りの場合は返金)。
しかし、アメリカ企業であるディスカバリーの傘下であるユーロスポーツは首を縦に振らず、支払いを保留。また、来季までの契約を今季限りで打ち切りたい意向があるとのこと。今回のような不測の事態が発生した場合には契約を終了できるという条項が含まれているんだとか。
もちろんリーグ側はこの動きを不服としており、訴訟も辞さぬ態度だとか。ユーロスポーツの持つ権利は40試合にとどまりますが、それでも金額的にはおおいに影響ありです。
それ以前に、昨シーズンからユーロスポーツはDAZNにサブライセンスを提供しているという事実があります。DAZNはこれと同時にユーロスポーツの2つのチャンネルを配信する権利も獲得しておりますが、この取引が成立した時点ですでにユーロスポーツはブンデスリーガへの興味が薄れていたのかもしれません。
もし今季で契約打ち切りとなれば、来シーズンは浮いた権利をDAZNが肩代わりすることになると思われますが、その場合サブライセンスと比べてコストが上がることになりそうです。
すでに開始されているはずだった2021-22シーズン以降の入札は延期されていますが、近いうちに再開するはず。DAZNはいま誰にいくら支払い、今後どれだけ投資するべきなのか。まったくもって先が見えない状況です。
なお、日本における放映権については現在スカパーですが、今シーズンで終了する見込み。スカパーはDAZNほどは傷ついていないと思われますが、それでもこの時期に大きな投資は決断しづらいところでしょう。
●ドイツの状況(5/5時点)
感染者数: 166,171
死者数: 7,000
人口: 8,300万人
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