野球の未来は「7イニング制」にあり?

この記事はだいぶ前に書いたものでお蔵入り状態だったのですが、現実のほうが追い越してしまい、MLBがダブルヘッダーを7イニング制で実施することが決まっています。

ということで、当時そのままの原稿で蔵出しすることにしました。予言が当たった的な話ではなく、こういう形で現実化してほしくはなかったという気持ちです。
野球の問題点として以前からあげられている「試合時間が長い」という問題。いまは2時間程度で終わるパッケージが求められていますが、プロ野球だと短くても2時間半程度。長ければ延長戦なしでも4時間に達することも。

それを少しでも短縮しようと導入されたのが申告敬遠ですが、あまり効果がないとのレポートも。MLBでは今季からワンポイントリリーフの禁止が予定されていますが、これも効果については疑問です。

これらを解決する荒療治として提案されているのが「7イニング制」。野球を根本から変えてしまう大胆な案だけになかなか実現は難しいと思われましたが、コロナ禍により開幕が遅れ、過密日程が避けられなくなった現状において、関係者の中からも賛同する意見が出てきているとか。

7イニングにする代わりにダブルヘッダーを増やすことでなんとか日程を消化できないか。なんともまぁ放映権料に振り回されたスポーツの悲しい姿ではありますが、目の前のマネーがなければ将来の話もできません。もっとも実現性はほぼゼロに近いと言えますが…
アメリカはテレビ中継のためならルールをいろいろと変えてきた前例がありますが、それと同時に歴史を尊重し、過去の記録との連続性を重くみるところもあります。ですから、もし導入されたとしても今シーズン限りの特例となり、記録は参考扱いとなるでしょう。

日本においては、とくに高校野球における過密日程による選手の酷使という問題を抱えているため、そちらの観点から導入の声が強まってくることが考えられます。また、甲子園中止にともなって開催される代替大会の中にもスケジュールの都合から7イニング制を採用するところが出てきています。

高校野球はプロ野球よりも試合時間が短く、2時間ちょっとで終わります。この違いは試合のテンポの違いであり、とりわけサイン交換の長さはやり玉にあがるでしょう。MLBで相次いで発生したサイン盗み事件なんかを見てると、小手先の変更だけではやがて済まされなくなりそうです。
国際大会ではすでに一部で7イニング制が導入されることが決定。東京五輪では9イニングが維持されますが、その後も五輪種目として野球が生き残りたいのであれば、時短の流れに逆らう道はもはやありません。

ソフトボールは7イニング制ですし、投球間隔を正確に計る「ピッチクロック」も導入済み。これにならうのも当然ありかと思います。

野球解説者でYouTuberの高木豊さんは、7イニング制に加えてアメフトのように攻守の選手を分業制にするという大胆な提言をされていますが、このくらいホラ吹きレベルのことを言う人がもっと増えていかないと、野球の未来は決して明るくはないでしょう。

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