ラグビーおばちゃん、意外とやり手かも。
今季は選手の不祥事とコロナのダブルパンチで打ち切りとなってしまったトップリーグ。再来季に予定されている新リーグ発足も先行きが見えなくなってしまったかと思われましたが、ここにきてリーグ参入の申し込み結果が発表され、25チームから申し込みがあったとのこと。
トップリーグ16チームと、2部に相当するトップチャレンジリーグ8チームはすべて。地域リーグからも1チームという結果はサプライズです。完全プロ化を見送るなど参入条件が緩和されたこともありますが、この流れに乗るべきだと各チームの母体企業が判断したことになります。
また、サンウルブズからの申請はありませんでした。今後の活動は未定とのこと。
新リーグ発足に向けての実務を担当しているのが日本ラグビーフットボール協会理事の谷口真由美氏。ご存知の方も多いとは思いますが、TBS「サンデーモーニング」などで「大日本おばちゃん党」なる肩書きでコメンテーターをされていた方です。張本さんのコーナーでもラグビーの話題ではコメントを求められていました。
その発言内容も含め、学者に実務が担当できるのか、懐疑的な向きもあったかと思います。私も正直そうでした。しかし、この通り多くのチームの同意を取り付けたことは率直に評価すべきでしょう。
「大日本おばちゃん党」は昨年末を持って解散し、谷口氏は3月を持ってテレビ出演を止めたとのことです。今後ラグビーに専念してもらえるならば、それはありがたいことです。
さて、日本ラグビーにはなぜか追い風が吹いています。「ティア1」に認定されるとの情報に続いて、今年秋に開かれるヨーロッパの大会に日本とフィジーが招待されるとの記事が。シックスネーションズと合わせた8か国を2組に分け、総当たりのリーグ戦と順位決定戦を行う構想とのこと。
来季のトップリーグに向けては大物外国人選手の加入が続々と伝えられています。ダン・カーター選手は帰国しましたが、今度はバレット選手、さらにはレイドロー選手も来るとのことで、ちょっとびびるくらいです。
これだけ期待される裏には当然ながらマネーへの期待もあります。大企業が福利厚生の一環として運動部を作る、日本独特の方式は長引く不景気によって危機に立たされていますが、いまは世界がそれ以上に痛んでおり、相対的に大企業の安定性が浮上しています。
昨年のワールドカップで獲得したラグビー人気を再び取り戻せるか。スポンサー集めがうまく行けば、日本は実力でもマネーでも一流国になります。逆にマネーだけ一流にならないよう強化も欠かせません。
0コメント