ラグビーおばちゃん、意外とやり手かも。

今季は選手の不祥事とコロナのダブルパンチで打ち切りとなってしまったトップリーグ。再来季に予定されている新リーグ発足も先行きが見えなくなってしまったかと思われましたが、ここにきてリーグ参入の申し込み結果が発表され、25チームから申し込みがあったとのこと。

トップリーグ16チームと、2部に相当するトップチャレンジリーグ8チームはすべて。地域リーグからも1チームという結果はサプライズです。完全プロ化を見送るなど参入条件が緩和されたこともありますが、この流れに乗るべきだと各チームの母体企業が判断したことになります。

また、サンウルブズからの申請はありませんでした。今後の活動は未定とのこと。

ラグビー新リーグに25チーム参入申し込み 3部制で2022年1月開幕目指す | ラグビーリパブリック

 来年秋のスタートを計画していたラグビーの新リーグは、新型コロナウイルスの影響で社会の状況が大きく変わったため予定変更となり、2022年1月の開幕を目指すことになった。 新リーグへの参入申し込みが先週金曜日(6月26日)に締め切られ、7月1日、新リーグ法人準備室室長を務める日本ラグビー協会の谷口真由美理事がオンライン会見で準備状況について説明した。 リーグの新たな改革・発展について議論を重ね、当初想定していた25チーム全部が参入申込書を提出したという。 25チームの内訳は、2019-2020シーズンにトップリーグに属していた16チームと、トップチャレンジリーグに属していた8チーム、そして新リーグ改革の議論が始まったときにトップチャレンジリーグにいた中国電力レッドレグリオンズ(25チームの詳細は下記)。 今後は、改革の大きな目玉となっているホストスタジアム、ホストエリアの確保、事業形態などを審査して参入が正式決定する。 新リーグは3つのディビジョン(上位から1〜3)で構成され、今年12月末までに、各ディビジョンのチーム数が発表される予定。どのチームがどのディビジョンに入るかは、2020-2021シーズンが終わり次第、発表される見通しだ。 ちなみに、新シーズンのトップリーグは2021年1月開幕で5月までおこなわれる予定で、トップチャレンジリーグも確定はしていないがほぼ同じタイミングで開催される見込み。 各ディビジョンへのチーム振り分けの基準について訊かれた谷口氏は、「ミスマッチ(大差がつく試合)が起きないように、拮抗した試合が組めるようにしたい。事業がきちんとできるチームでないと難しいところもあるので、そこも含めて審査委員会に判断していただきたい」とコメント。そして、トップリーグ2021の成績を加味する考えもあるとし、「リーグの意図をきちんと理解し、リーグの発展、日本ラグビーの発展のために頑張ってくださるチーム、かつ強いチームでディビジョン1は構成していきたいという意図はある」と答えた。 なお、2季目以降に新規参入を考えているチームについては、年内に説明会を開く予定。 <新リーグへの参入申込書を提出した25チーム> <2019-2020 トップリーグ> ●神戸製鋼コベルコスティーラーズ ●サントリーサンゴリアス

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新リーグ発足に向けての実務を担当しているのが日本ラグビーフットボール協会理事の谷口真由美氏。ご存知の方も多いとは思いますが、TBS「サンデーモーニング」などで「大日本おばちゃん党」なる肩書きでコメンテーターをされていた方です。張本さんのコーナーでもラグビーの話題ではコメントを求められていました。

その発言内容も含め、学者に実務が担当できるのか、懐疑的な向きもあったかと思います。私も正直そうでした。しかし、この通り多くのチームの同意を取り付けたことは率直に評価すべきでしょう。

「大日本おばちゃん党」は昨年末を持って解散し、谷口氏は3月を持ってテレビ出演を止めたとのことです。今後ラグビーに専念してもらえるならば、それはありがたいことです。
さて、日本ラグビーにはなぜか追い風が吹いています。「ティア1」に認定されるとの情報に続いて、今年秋に開かれるヨーロッパの大会に日本とフィジーが招待されるとの記事が。シックスネーションズと合わせた8か国を2組に分け、総当たりのリーグ戦と順位決定戦を行う構想とのこと。

来季のトップリーグに向けては大物外国人選手の加入が続々と伝えられています。ダン・カーター選手は帰国しましたが、今度はバレット選手、さらにはレイドロー選手も来るとのことで、ちょっとびびるくらいです。

これだけ期待される裏には当然ながらマネーへの期待もあります。大企業が福利厚生の一環として運動部を作る、日本独特の方式は長引く不景気によって危機に立たされていますが、いまは世界がそれ以上に痛んでおり、相対的に大企業の安定性が浮上しています。

昨年のワールドカップで獲得したラグビー人気を再び取り戻せるか。スポンサー集めがうまく行けば、日本は実力でもマネーでも一流国になります。逆にマネーだけ一流にならないよう強化も欠かせません。

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