【速報】サウジ、ニューカッスル買収を断念&WTO上訴
サウジアラビアの政府系企業が進めていたプレミアリーグ・ニューカッスルの買収ですが、とうとう撤退が決まったとのこと。
声明ではコロナのせいにしているそうですが、正直嘘つけと言いたい。
海賊放送局「beoutQ」の話は当ブログでもしつこく取り上げてきましたのでぜひ過去ログも参照して頂ければ幸いですが、改めて簡単に説明すると、サウジがカタールと断交した後に、カタールの放送局「beIN Sports」を締め出し、beINの映像を流用したとみられるbeoutQが始まったのです。
サウジ政府は無関係と言い続けてましたが、この6月にWTO(世界貿易機構)がサウジの関与があると認定。これでいったんはおとなしくなったかに見えました。
しかし、7/29にサウジはこの裁定を不服として上訴を決定。この時点で買収は事実上不可となりました。beIN Sportsは中東でプレミアの放映権を持っており、プレミアも被害者。サウジの参入を認めるわけにはいきません。
そして、もうひとつ問題となっているのが人権です。ここ最近サウジはスポーツにおいて攻勢をかけていますが、これはサウジが抱える問題を覆い隠すためのものだと人権保護団体から非難されており、"sports washing"という言葉も生まれています。
女性に対する人権制限や、同性愛を死刑にするといった法律が槍玉にあがっています。宗教はデリケートな問題ではありますが、少なくともこういう動きがあることは知っておくべきかと思います。
もうひとつ、eスポーツの大会にサウジの政府系プロジェクトがスポンサーにつくことが発表された後に、ファンから抗議が殺到してわずか1日で撤回に追い込まれたという記事も紹介します。
beoutQ問題と人権問題。これからも当ブログでは頻出するテーマになるかと思います。
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