やべっち大逆転?AFC放映権ディスカウントか。

8月いっぱいで終了と複数のメディアで報じられていた「やべっちFC」ですが、9月も続行される模様。番組改編期を乗り切れるかは分かりませんが、ファンや選手の声が届いた形です。

この報道の背景として、来年からAFC(アジアサッカー連盟)主催試合の放映権がFMA(DDMC Fortis改め)という会社に移動したことがありますが、ここに来てFMAに異変が起こっていると報じられています。
スイスと中国の合弁で、香港に拠点を置くFMA。2021~28年の放映権(中東を除く)を推定20億ドルで落札しましたが、どうやら販売がうまくいってない模様。やはり札束を積みすぎたのでしょうか。

コロナ禍によってW杯アジア予選の再開時期が見えないことも一因ですが、期待していた中国との交渉が進展しないことも大きい。2022カタールW杯予選において、中国が2次予選で苦戦しており、強気の交渉が裏目に出てしまっているのです。

2次予選は各組1位の8か国と、2位のうち上位4か国の計12か国が通過となりますが、中国は現在2位。1位のシリアに大きく差をつけられ、フィリピン・モルディブと競り合っている状況で、2位になっても勝ち点が不足する可能性が高まっています。

なお、この予選は2023アジアカップの予選を兼ねていますが、中国は開催国のためこちらは免除となっています。
ということで、FMAとAFCは現在交渉の場を持っており、放映権料の値下げを希望しているのでは?と囁かれているのですが、AFCもこれを呑んだら入札を行った意味がありません。参加した他の陣営も怒るでしょう。

サッカー絡みで言えば、2002日韓W杯の放映権を獲得した後で破綻したキルヒメディア。また、中国絡みではおなじみMP & Silvaの名前がつい頭をよぎってしまいます。

もちろんコロナ禍という不可抗力のためディスカウントを要求する理由はあるのですが、もし暗礁に乗り上げるような事態に発展することがあれば、改めて入札をやり直したほうがいいのではないでしょうか。

これにより、来年から権利を失うはずだったテレビ朝日にもかすかな光が見えてきたかも?でも、もともとの経営状態を鑑みると少々値段が下がっても更新は難しかったようにも思います。

どうやらコロナ禍は放映権バブルを破壊する結果を招きそうです。災い転じて福となすのかもしれません。

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