決戦の日。W杯アジア予選関連情報。

本日いよいよオーストラリア戦。結局DAZNの独占配信は覆らず、その代わりと言ったら変ですがニッポン放送のラジオ中継が加わりました。なおradikoのタイムフリーとエリアフリーには非対応とのこと。

そのあたりの背景については当ブログで何度か記事にしてますので、「AFC」あたりで記事検索して頂くのがよいかと思います。

さて、W杯予選が残り2節となったこの時点で、カタールのbeIN Sportsが中東および北アフリカ(いわゆるMENA)の放映権を獲得したことを発表しました。
8年20億ドル以上とされる巨額の契約でAFCの代理店となったFMAですが、この契約には中東が含まれていません。よって、この発表もFMAではなくAFCから発表されています。

対象は18の国・地域で、最終予選出場国ではレバノン・シリアが含まれています。サウジ・イラン・イラク・オマーン・UAEは対象外で、個別で権利が販売されています。

当初は全試合・全エリアの権利をまとめて販売することを念頭に置いていたのかもしれません。しかし、beINはサウジとの関係悪化もあり、パワーバランスが揺らいでいます。AFCも思うようには儲けられていないのかもしれません。
FMAの契約からは後に日本も外れることになります。改めて電通が日本向けの権利を獲得し、テレビ局が手を上げなかった結果、DAZNに移ったことはこれまでにもお伝えした通りです。

上述のVICTORYの記事が話題になっているようです。VICTORYはスポーツビジネスの話題を真面目に取り扱っているメディアだと思ってますが、この話題になるとなぜかこの電通に移った経緯をすっ飛ばしてしまうのはどうしてかな…と勝手に思ってます。

JFA田島会長の責任に触れた箇所がありますが、実際のところAFCの理事であっても影響力には限界があります。AFCは中国のサッカーバブルに乗る形で前のめりにFMAと契約を結んだのです。そのあたりの話は下記の日経の記事が詳しいです。
先ほどの記事に話を戻します。「DAZN独占中継は“悪”なのか」と見出しにありますが、引用符で囲うことで悪とは限らないという含みを持たせてます。

この問題には実にさまざまな論点が潜んでおり、すべてを取り上げようとすれば1万字あっても足りません。誰かを悪に仕立て上げたところで、ストレス発散以上の意味にはなりません。

Yahoo!ニュースのコメント(いわゆるヤフコメ)は、いつもだと過去の経緯を把握してない人たちが適当に書いているものが多く辟易するのですが、もしかして当ブログを読まれている方かな?と思ったものがあるので最後に2つほど紹介しておきます。
どのメディアも8年2000億を出す割にAFCが電通に再販した金額には触れてないんだよね
この記事にしてもSportBusinessMediaを引用してるなら同記事のAFCの放映権料が現在のサイクルで60%下落したという信頼性の高い情報も掲載すべきで、実は買い手がつかず前サイクルの4年180億円から相当下落してるはず
この話に関して放映権料の高騰の文脈で語られる記事しかないけど、売れなければ下がるのは道理で、実際はTV局の凋落記事なんだよな
記事の内容読んだけど、ニュースソースが古くて合っていないものが含まれる。
DDMCフォルティスがAFCの放映権の契約を結んだがあまりにも高くてどこの国にも売れず、結局AFCが電通に日本向けの放映権をバラ売りして、電通が出資しているDAZNが放映権を手中にしたのが正解。
ちなみに対戦するオーストラリアは放映権をオーストラリアサッカー協会が買ってTV局に売っているので無料の地上波で見られる。
日本サッカー協会も電通出身の副会長がいるのだから電通がDAZNに売る前にお金を払って放映権を購入できるように融通してもらうべきだった。

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