オージーボール、豪州最大の7年30億ドルで契約更改。

AFL(オーストラリアン・フットボール・リーグ)は、2025年からの放映権について現在権利を保有しているSeven・Foxtel・Telstraの3社との契約を延長すると発表しました。2031年までの7年契約で、総額45億豪ドル(30.6億米ドル)とのこと。


地上波のSevenは無料放送を行い、Foxtelは有料放送、Telstraはデジタルの権利を保有します。また、Sevenが保有する配信サービス「7Plus」や、Foxtelが保有するKayo Sportsでも配信が行われます。

この契約はオーストラリア国内におけるスポーツ放映権の最高記録になるとのこと。日本円に換算すると、総額で4,300億円、1年あたり620億円程度になるでしょうか。オーストラリアの人口は日本の1/5ほどなので、その規模の大きさが分かるかと思います。


もともとの契約は2017~22年の6年契約で総額25.8億豪ドルだったそうですが、コロナ禍による財政面の立て直しのために、2年総額9.46億豪ドルで契約が延長されていました。年額だと4.7億豪ドルから6.4億豪ドルに大幅アップしたことになります。


新たな契約には、大手テレビ局であるNineとStan Sports、Network TenとParamount+も名乗りを上げていたとのこと。オーストラリアのスポーツ中継はSeven、Nine、Tenの民放3局とそれに付随する配信サービスによる争いとなっています。あとは通信会社のOptusもあります。


オーストラリアで人気が高いのはまず13人制のラグビーリーグ、その次にオージーボールことオーストラリアン・フットボールでしょうか。ラグビーユニオンやサッカーはそれに次ぐ存在であり、国内だけでもこれだけフットボールがあるわけですから、競技間の争いもまた激しかったりするわけです。


Foxtelと通信会社のTelstraはともに「メディア王」ことマードック氏率いるNews Corporationの傘下にあります。ですから独占に近いとも言えるのですが、オーストラリアには反サイフォン法といういわゆるユニバーサル・アクセスを定めた法律があるため、無料放送が義務付けられているのです。

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