【追記あり】DAZN、日本でもPPV導入。メイウェザーのエキシビションで。

DAZNは、11/14(日本時間)にドバイで開催されるボクシングのエキシビションマッチ、メイウェザーvs.デジ戦をPPVで配信すると発表しました。日本でのPPVは初めてとなります。


なお、後述しますが、この試合はDAZN独占ではないようです。ABEMAなどでもPPVが実施されると思われますので、正式な発表ありましたら追記します。

【追記 11/4】

ABEMAでもPPVが告知されました。プレミアム会員は2,784円、非会員は3,492円となっています。日本語コメンタリーの有無については執筆時点では不明です。

【追記 11/10】

RIZIN STREAM PASSでもPPV配信が発表されています。会員は2,900円、非会員は3,500円です。

サービス開始当初はPPVを否定していたDAZNですが、今年5月に開催されたカネロ戦でアメリカとカナダを対象にPPVを導入しました。そもそもカネロ選手とはPPVに頼らないビジネスモデルを作ることで意見が一致し、巨額の契約を結んだという経緯もあるのですが、その後両者は決裂しています。それが最初のPPVに選ばれるというのはなんとも皮肉なもの。


DAZNは巨額の赤字を積み重ね、今年に入って経営者が交代。新たな経営者は自己否定をためらいませんでした。


対象となる国と価格は以下の通りとなっています。実際にはこれにサブスクの価格が上乗せされることになります。オーストラリアだけ妙に高いのはどうしてなんでしょう…


  • 日本: 2,400円
  • アメリカ: 14.99ドル (約2,200円)
  • カナダ: 14.99カナダドル (約1,600円)
  • イギリス: 16.99ポンド (約2,850円)
  • アイルランド: 16.99ユーロ (約2,450円)
  • オーストラリア: 44.99豪ドル (約4,200円)
  • ニュージーランド: 24.99NZドル (約2,150円)

この件について、筆者はすこし後悔しています。というのは、先日(10/23)公開した記事でこんなことを書いていたんですね。


DAZNは53の市場でPFLの独占放映権を獲得。アメリカとカナダを除いた全世界でPPVの販売元となります。


これ、よく読み返したら、アメリカとカナダ以外の国でもPPVをやるという意味にもとれるんですよね。この話はPFLの主要大会のことを指しているのですが、油断していました。

さて、この試合についてなのですが、デジ(Deji)とはイギリスのYouTuberであり、同じく人気YouTuberであるKSIの弟にあたります。KSIはYouTuberによるボクシングイベントの先鞭をつけた存在であり、その弟もまたボクシングをやっているというわけですね。

KSIが行ったボクシングの試合はDAZNでも中継されたのですが、これがDAZNのボクシング中継の中でも多くの視聴者を集めてしまい、この路線がカネになることが分かってしまいました。今回のPPVはその延長線上にあり、主にイギリスとアメリカでは多くの購入者が現れることになりそうです。日本については「β版」と称する通り、まずは試験的な意味合いが強いでしょう。


KSIは昨年自らボクシングのプロモーターとなり「Misfits Boxing」という会社を設立しています。そして、今年に入ってDAZNと組んで「MF & DAZN: X Series」という興行を開始しました。次回は11/19にアメリカ・テキサス州で開催されるとのこと。


最近、DAZNが世界でローカルの格闘技団体と契約している話は何度か書いてきたのですが、このシリーズについては触れていませんでした。どうにもイロモノ臭を感じていたのですが、今後侮れない存在になり得るかもしれませんね…。日本人的な感覚で考えてはいけないと反省です。

今回の試合はそれとは関係なく、ドバイのグローバル・タイタンズという団体が興行主となっています。アンダーカードには日本から皇治選手が参戦することが発表されています。RIZINで行われたメイウェザーvs.朝倉未来戦から話がつながっているというわけですね。


RIZINからの発表では、この興行はABEMAと「RIZIN STREAM PASS」で配信予定となっています。おそらくDAZNと同様にPPVでの配信となるでしょう。

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