#アベプラ がNFLサンデーチケットを取り上げる。

12/26にABEMA NEWSチャンネルで配信された、「アベプラ」ことABEMA PrimeでNFLサンデーチケットの件が取り上げられたとのこと。長さは7分程度です。ABEMA自身が高額な放映権取引のプレイヤーとなっている中で、できればこの話はもっとじっくりやって欲しかった…と思います。


高騰する放映権 YoutubeがNFLの一部を獲得「スポーツはネットで見る時代に?」 
 https://abema.app/NesV 

これに限らず、日本での報道をみていると、現在サンデーチケットの権利を保有するDitecTVについてほとんど触れられていないのが気になります。現在との比較がないので、YouTubeが新たに権利を獲得したかのような印象を受けてしまうのはミスリードかと思います。


この番組にはNFLファンのカンニング竹山氏が出演しているので多少救われているのですが、竹山氏もアメリカの事情に詳しいわけではないので、現在アメリカ国外で提供されている「NFL Game Pass」との区別がいまいちついていないようでした。


竹山氏も「無料なのか?」と疑問を呈していましたが、現在のサンデーチケットの料金は年293.96ドルであり、これが無料になることはあり得ません。NFL側の条件としては、これよりも高くしすぎても安くしすぎてもNGなのです。


直前まで最有力と言われていたAppleは、「Apple TV+」の月額料金内で観られることを提案したと報じられていますが、既存の放送局の利益を損ねるという理由でNFLに却下されています。


現時点でも全米中継枠が毎節3試合、ローカル中継枠が4試合あって、これらは無料で視聴できます。また、ポストシーズンについては全試合無料です。それでもなお、これだけの金額を支払って他の試合を観たい人がたくさんいるのがNFLなのです。もっとも、DirecTVも全然採算がとれていませんでしたし、YouTubeもおそらくとれないでしょう。

サンデーチケットはあくまでアメリカ国内向けのサービスであり、日本を含む国外では提供されません。これについても、Appleは国外の権利も欲しがっていたなどと報道されていますが、そう簡単に解決する話でもありません。


2023年から始まる新しいNFLの放映権契約は、総額で年間110億ドルに達すると報じられていますが、今回TouTubeの20億ドルが追加され、年間130億ドルとなりました。しかし、SportBusinessが出しているレポートによると、放映権料の97%がアメリカ国外向けであり、裏を返せば国外向けは3%にすぎません。それでも金額にして4億ドル弱ですからすごいのですが…


ということで、NFLの日本向けの放映権が直ちに高騰するという話でもありません。ただ、今後また新しい動きが出てきそうな感もありますので、その際にはまた改めてお知らせします。

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