伊DAZN、廉価プラン導入も既存プラン値上げへ。

昨年暮れに、セリエAを抜いた廉価プラン「DAZN Start」を導入することを表明していたイタリアのDAZNですが、1月2日から適用される新たな料金表が明らかになりました。


既報通り、「DAZN Start」が月額12.99ユーロで提供されますが、その代わりに既存プランである「DAZN Standard」「DAZN Plus」の料金も改定されています。StandardとPlusは、デバイスの登録数と同時視聴できる台数に違いがあります。

  • DAZN Start: 月額12.99ユーロ(新設)
  • DAZN Standard: 月額39.99ユーロ・年間契約で29.99ユーロ (従来は月額29.99ユーロ)
  • DAZN Plus: 月額54.99ユーロ・年間契約で44.99ユーロ (従来は月額39.99ユーロ)


Startでは、サッカーは女子欧州CLのみとなり、ユーロスポーツの同時配信もなくなりますが、その他の競技については視聴できるとのこと。Standardは、年間契約にしないと値上げ。Plusは年間契約にしても値上げという形になります。


この改定は、裏を返せばセリエAの負担がいかに重いかを示していると言えるでしょう。また、Plusを導入した背景としては、アカウントを複数人で使い回す行為を規制する意味があるのですが、その効果はまだ充分ではないと言えそうです。


セリエAの2024-25シーズン以降の放映権の入札が今後開始される予定となっています。リーグ側としては大幅な放映権料のアップを目論んでいるようですが、DAZN側としてはこの料金設定じゃないと採算がとれないという悲痛なメッセージを送っているようにも見えます。経営努力が足りないという意見もあるでしょうが、それだけでは限界があります。

先の記事では、昨年11月に行われた規約の改定についても触れています。日本でも適用されているのでご存知の方も多いかと思いますが、解約する際には即時解約されるのではなく、30日後に解約されるように規約が変更されています。つまり、解約のアクションをとっても、あと1回は課金されるということです。


これについても当然批判はあるかと思いますが、見たい試合をピンポイントで見て、すぐに解約されるのを防ぎたい…ということなんでしょう。シーズンオフで解約する人は多いでしょうから、事前の計画が必要となります。

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