DAZN、2021年の決算資料公開。23.3億ドルの赤字。
イギリス政府の登記情報サイトにDAZNの2021年の決算資料がアップされました。以下のURLからダウンロードすることができます。経営陣刷新の効果なのか、従来よりも読みやすくなったように感じます。
ただ、PDFにはテキストデータが組み込まれていないため、テキストを自動翻訳サイトにコピペするといった技は使えず、解像度も低いのでOCRでテキスト化するのも難しそう。筆者は会計に明るいわけではないので、全部読むのは到底無理っぽいです…すみません。
以前お伝えした通り、23.3億ドルの赤字となっています。営業収益は13.5億ドルの赤字です。売上はコロナ禍で苦しんだ2020年からは大幅増加の15.5億ドルとなりましたが、コストはそれ以上に膨れ上がり、29億ドルとなっています。
その他の赤字については、"Finance costs"が9.3億ドルの赤字となりました。その内訳をみると、親会社からの借入金の利子が7.3億ドル、為替差損が1.6億ドルとなっています。
2021年末をもって親会社からの借入金を一掃したことにより、前者のコストは2022年には無くなるものと見込まれます。後者については…確かにポンド安の時期がありましたね。
コストの内訳ですが、29億ドルのうち19.2億ドルが放映権料です。およそ2/3を占めています。次いで番組制作費やマーケティング費用、人件費が続いています。
収入の地域別内訳では、15.6億ドルのうち10.8億ドルが欧州および中東・アフリカとなっています。日本が大半を占めると思われるアジア太平洋は2.4億ドルです。前年からの伸び率で言うと、10%程度しか伸びていません。
2020年がコロナ禍で大きく売上が落ち込んだことを踏まえると、日本ではユーザー数が頭打ちの傾向がすでに出ていたのかもしれません。そう考えると、昨年・今年と2年続けて値上げに打って出たことが少しは理解できるような気もします。ユーザー数が伸びないのであれば、単価を上げるしかないのです。
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