米Pac-12が残り2校に。逆転生き残りを模索。

アメリカのPac-12カンファレンスの崩壊が進み、残り4校になってしまったことはお伝えしましたが、その後さらに2校が離脱を表明し、ついに残り2校となってしまいました。

改めて時系列で整理するとこのようになります。


  • 2022年6月: 南カリフォルニア大・UCLA →Big Tenカンファレンスへの移籍を表明
  • 2023年7月27日: コロラド大 →Big 12カンファレンスへの移籍を表明
  • 2023年8月4日午後: オレゴン大・ワシントン大 →Big Tenカンファレンスへの移籍を表明
  • 2023年8月4日夜: アリゾナ大・アリゾナ州立大・ユタ大 →Big 12カンファレンスへの移籍を表明
  • 2023年9月4日: スタンフォード大学・UCB(カリフォルニア大学バークレー校) →アトランティックコースト・カンファレンスへの移籍を表明

残る2校はオレゴン大学とワシントン大学ですが、この2校はカンファレンスとコミッショナーに対して訴訟を提起しています。9月に開催された理事会に離脱を表明した大学のメンバーも参加していたことが発端で、これらの大学から議決権を剥奪することを求めています。


離脱する側にとっては、Pac-12を解散させて資産を分配したいと考えているようですが、残る2校からしてみれば、勝手に出ていくわけですから認められず、Pac-12の未来は自分たちで決めるべきだと考えているようです。

どちらが勝つかは分かりませんが、もしPac-12の存続が決まったとすれば、次に残されている道は他のカンファレンスとの合併で、Pac-12と同じくアメリカ西部の大学が加盟しているマウンテンウエスト・カンファレンスが有力候補としてあがっています。


マウンテンウエストの放映権はCBSとFOXが保有しており、2025-26シーズンまで6年総額2.7億ドルの契約を結んでいます。Pac-12は1年で2.5億ドルなので相当格差があるのですが、もし新たな契約で現在のPac-12並みの条件を勝ち取れれば大きな進歩となります。

ということで、合併後の名前をPac-12にする案が浮上しています。あるいは、マウンテンウエストのほうが解散し、Pac-12に合流する形も考えられるとのことです。


一度作った組織を解散させるというのはなかなか難しいもので、どうしても利権の問題がつきまといます。放映権の切れ目が生んだこのドタバタ再編劇を、当ブログとしてはきちんと追いかけていきたいと思います。

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