ブンデスが投資受け入れへ。浅野はチョコ拾い食い。

ブンデスリーガ・ボーフムに所属する浅野拓磨選手が、試合中にサポーターから投げ込まれたチョコレートを「拾い食い」。その後にゴールを決めたことが話題になっています。


スポーツ選手がもらった食べ物を確認せずに食すのは、ドーピングなどの観点から決して褒められる出来事ではないのですが、浅野選手らしさを見せた場面とは言えます。


この試合では前半12分にテニスボールなどが大量に投げ込まれ、一時中断する騒ぎとなりました。これはサポーターによる抗議行動とのことですが、いったいなにに抗議しているのでしょう。

12月11日、ブンデスリーガの1部・2部に所属する36クラブによる投票が行われ、24クラブが賛成し可決しました。これは、ブンデスリーガが放映権を管理する子会社を設立し、その株式8%を投資会社に売却するというものです。売却金額は9~10億ユーロが想定されています。


投資会社は5社ほどが候補にあがっていますが、具体的には決まっておらずこれから入札を実施するとのこと。なので、この投票は方針を承認するものになります。この取引が成立すると、放映権料の8%を20年間に渡って投資会社が受け取ることになります。

今年5月にも同様の投票が行われていますが、この際は賛成が20クラブにとどまり、可決に必要な2/3の賛成を得られませんでした。この時は株式の12.5%を20億ユーロで売却するという案でした。

今回の案では比率を下げたほか、評判の悪い月曜夜の試合開催を認めない、ドイツ国外でのリーグ戦開催を認めないといった日程面での制約を設けています。


それでも多くのサポーターが反発しており、今回の抗議行動に至りました。「12番目のプレーヤー」であるサポーターの力を見せつけるという意味から、試合開始12分間は応援をボイコットし、12分経過後に物を投げ込んだのです。

さて、放映権料の一部を投資会社に売却するという動きは、すでにラ・リーガとリーグ・アンで成立しています。セリエAもいったんは承認されたのですが、その後の交渉で破談しています。


ということで、欧州5大リーグではプレミアを除いて同様の動きがあるわけです。プレミアが1強とならないために各リーグが競争していることが背景としてあげられます。まずはプレミアに続く2番手争いが過熱していくことになります。セリエAの話が再燃する可能性はおおいにありますし、逆にブンデスの交渉が暗礁に乗り上げる可能性ももちろんあります。


ということで、今回の投票結果から直ちに決定というわけではないので、筆者としてもこの話題は正式に決まってからでいいかな・・・とも思っていたのですが、予想以上に大きな抗議活動になっていたので驚いています。続報あればまたお伝えします。

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