【2023年第10位】F1の放映権、フジテレビとDAZNが継続

2022年が契約最終年だった、日本におけるF1の放映権。今年からの新しい契約発表は、開幕直前の2月下旬までもつれました。


結果として、昨年までと同じくフジテレビとDAZNの2社が、それぞれ2025年までの3年契約を結んだのですが、2社体制が続くということ自体が結構意外なものでした。

この話は日本だけにとどまるものではありません。2016年に日本を含むアジアでの放映権を獲得したのはFOX Sports Asiaでした。FOXは日本でも自ら放送を行う計画でしたが、ノウハウ不足などの理由で断念。これまで長年にわたってF1の放送を続けていたフジテレビと、新たに参入してきたDAZNにサブライセンスを提供したのです。

その後、FOXはディズニーに買収され、事業の見直しによってアジア市場から撤退します。よって、今回FOXから権利を引き継いだディズニーがそのまま更新する可能性はほぼゼロでした。それゆえに、新たな契約先がどこになるかは大いに注目されましたし、その際にはやはり1社独占になるのでは・・・と思われたのです。


もうひとつの観点として、F1が自ら行っている配信サービス「F1 TV Pro」の存在があります。契約更新にあたって、日本でもサービスを開始するのではと思われていました。とくにDAZNにとっては大きな痛手となりそうな話ですが、これも結果としてはサービス開始が見送られることとなりました。


しかし、需要は結構あるものと考えられるだけに、今後改めてサービス開始の話が浮上してくる可能性があります。他国では、放映権を持つ会社がセットでF1 TV Proを提供しているケースもあり、そういった形が導入されることもあり得るでしょう。


将来的にはグローバルで放映権が統一されるかもしれない、という話も。以前Netflixがオファーして断られたとされていますが、最近になってAppleがオファーしているという噂も。グローバル企業がグローバルに認知されているコンテンツを獲得するという流れが今後定着していくかもしれません。

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